無意識日記々

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この流れの速さなら言えるっていう卑怯

イタリアで感染が拡大してて気が気でない。高齢者の重篤化が叫ばれる中、イタリアンプログレの大御所たちが軒並み60代70代だからだ。イタリア発音に馴染みがないので人名はおろかバンド名すら覚束無いが、あの名曲やあの名演に寄与していた人物が“流行り風邪”で逝ってしまわれたら大いに悲しい。勿論、一方では50代以下の若いミュージシャンの感染症とまるで関係の無い訃報も届いていたりと、いつもと変わらない日常の中での悲しみもフツーに継続中なので、バランス感覚は失わないようにしたい。どちらも、買ったチケットの行方くらいしか関係無いんだけどねあたしにとっては。

この流れの速さのどさくさに紛れて白状してしまうと、東京事変の国際フォーラム公演に関しては称賛を送った私だが、ライブハウスでのスタンディング形式に関しては流石に危なっかしいと思っていた。満員電車並みの混雑で、同じ所に二三時間同じ人と接触して喚き叫び騒ぐんだもの、後々出た3要件満たしまくり。

ライブハウスといっても多種多様なのだ。閑散としてゆったりできる空間もあれば、人と身体接触しっぱなしの暑苦しい空間もある。だが、あれなのよ、ワンドリンク制で御存知の通り、ライブハウスって大抵「飲食店」扱いなのよね。通常のコンサートホールは法律上「興行場」扱いで、別なのよ。だから、興行場のホールはOKだけどライブハウスは駄目、とか言われたらどうしようかと思ってた。とはいえ、ライブハウスを規制しようとしたら通常の飲食店も巻き込まれるので、そう言ってたかな。いずれにせよこの半月でまた随分と事態は変遷したので過去の議論なんですがね。

演奏者側も、リハーサルルームとかは危ういよねぇ。どうやら感染経路って家族感染が多いのではないかと言われているらしく。情報が毎日アップデートされてて追いつけないや全くもう。それ即ち同じ部屋で長時間一緒に居るからってことで、まさにミュージシャンのリハーサルはその条件に当てはまりそう。歌なんか歌ったらもう。

なのでヒカルさんにおきましては、家で籠って曲作りならまだしも、NHK特番の『夕凪』制作でみられたようなセッションをする予定がある、或いは既にそうなっているとしたら、出来るだけ控えめにしといて欲しいなー、なんて思ったりも。英国は結局対策方向転換するとか言ってるようだし。ほんと毎日情報がアップデートされててなんだかもーですよ。

日本については、事前に漠然と思っていた「2、3月中で数百人レベルの死者を出す」事態を見事に回避して全く予想外の被害の少なさ。勿論、亡くなられた方々とそのご遺族に対してはなんの意味もない事なのですが、公衆衛生の言葉は終始冷たいのです。

一方で欧州では、イタリアをはじめとしてこちらの事前の漠然としたイメージの被害をかなり上回る規模になってるみたいで、ほんと事前に予想するって難しいね。ヒカルさんもここからは本格的に防疫体勢に入っているかもわからない。日本に居る梶さんや沖田さん、隈部くんも気が気じゃないだろうな。ここまで日欧で差が出るとは、思ってもみませんでしたよ……。