無意識日記々

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『過去に学ぶより 君に近づきたい』

アタマぐっしゃぐしゃ!!(……寝癖?)

なんとなんとなんと、2020年4月17日午前4時にいきなり新たな新曲のリリースが発表された。新たな新曲って言い方は重言じみているが、だって新曲『Time』が発表されてまだ5日足らずだぜ? そう言わないと実感が伴わないよ。

『誰にも言わない』。それが新たな新曲のタイトルだ。

20年来ファンをやっている方なら御存知だろう、『Can You Keep A Secret?』の“公式翻訳”が『誰にも言わない?』だったことを。ヒカルがファンからのメールで命名したのだが、つまり、前作『初恋』が『First Love』への時を経ての返答だったのに引き続き、今度は『Can You Keep A Secret?/誰にも言わない?』に対する時を経ての返答がこの『誰にも言わない』なのだということに、なるだろう。

いやはや、早朝から唖然呆然としたままだ。あらゆることに合点がいっていく。昨夜、私はこう書いた。

《時間をバウムクーヘンに喩えた人が、敢えて時を戻すフリをしたとしたら、そこにどんな意図があるのか。これがさっぱりわからない。なんだろう、もしかしたらフルコーラスを聴いてもさっぱりわからないかもしれない予感が猛烈にしてきたぞ。》

ヒカルが「敢えて時を戻すフリをした」のは、『Can You Keep A Secret?』に対する『誰にも言わない』が控えていたからだ。『Time』をフルコーラス聴いてもわからないのも無理はない。他の曲を、『誰にも言わない』を聴かないと意図が理解できないように、そもそもできていたのだ。いやはや、参ったね。白旗降参ですよ。新たな新曲『誰にも言わない』。時を戻す呪文ならぬ時を戻す重言ですね。

新たな「サントリー天然水」のCMソングとなった(継続していたか!)この『誰にも言わない』だが、そこから聞こえてくる一節にこんなのがある。

『過去に学ぶより 君に近づきたい』

勿論これは、『Can You Keep A Secret?』の

『近づきたいよ 君の理想に』

へのアンサーであると同時に、直近曲『Time』へのアンサーでもある。時を戻して過去に学ぶより君(or 君の理想)に近づきたい。それが『Time』と『誰にも言わない』の2曲を合わせた現在進行形での宇多田ヒカルからのメッセージなのだと、私は受け取った。

それにしてもエキサイティング過ぎるだろ。稀代の名音楽家、人類史上最高の表現者の活動をリアルタイムで味わうというのは、こういうことなのか。モーツァルトザ・ビートルズをリアルタイムで体感できた世代を羨む気分は最早全く無い。いつの時代に戻りたいかと問われたら、間違いなく「今」と答えるだろう。どこまでもどこまでもどこまでも、宇多田ヒカルは途轍も無く果てしない。……はしたない方がいい? それはそれで大歓迎よ(笑)。