『Time』のどの部分をいつどこまで公開するかを緻密にコントロールしている責任者って居るのだろうか? 居るとしたら誰なのだろうか。
まず4月12日放送の「美食探偵 明智五郎」第1回のエンディングで『Time』が流れた。小池栄子の独白で聞き取りづらかったがひとまず2番のサビまで流れたようだ。そして同時に『Time (short ver.)』がYouTubeで公開開始。こちらはイントロから1番終わりまでの約100秒で、それは9日間経った今も変わらない。一方4月19日放送の「美食探偵 明智五郎」第2回のエンディングでは3番のサビが大フィーチャーされた。中村倫也も小芝風花も志田未来も渡辺哲すらも押し切っていちばん目立っていたのはその場に居ない宇多田ヒカルの歌声だった。如何な歌詞の聞き取りがド下手くそなアタクシでも流石にここはちゃんと聞き取れたぞ。こう歌っていた筈だ。
「ずっとききたくてきけなかったきもち(を)
だれをまもるうそをついていたの?」
これ、4月19日の時点でこんなに大々的に放送しちゃってよかったんだろうか。ランニングタイムを測った人によるとここまでで再生時間は約3分40秒、YouTubeでトータル・ランニングタイムが4分57秒と判明しているからここから約80秒前後の再生時間がある。だが、この曲が宇多田ヒカルの王道を行くのならばここからエンディングに突入して英語詞とアドリブで固めてくる筈だ。例えば『DISTANCE』は5分30秒の曲だが、3番のサビが終わるのは3分40秒のところで、そこから後の1分50秒=100秒は英語のパートとアドリブだ。『Time』がこれに準じている保証は無いが、普通に考えるとこの第2話で大見得を切られた部分が日本語歌詞の最後のパート即ち「歌の締め」である可能性が高い。5月8日のフル解禁までまだ3週間あったのにそこまでやってよかったのかよ?
ここで冒頭の問いに戻る。誰が取り仕切ったのだろうか。大胆にも程がある。ドラマの中だからセリフが重なってきてクリーンなバージョンが抽出出来るわけではないから別に構わない、という判断だったのかもしれないが、ここまでしちゃうとフルで聴いた時にもう新しい発見は殆ど残ってないのでは? 大きなお世話なのかもしれないけどね。そう思ってしまうくらいこのパートのインパクトはデカかった。意味はわからなくてもあの切々とした歌い方でこんな強烈な言葉たちを突き刺してこられたらもうこちらはどうしようもない。降参して白旗を上げるしかないですよ。
ここのパートにどういう力が込められているか分析するのを期待されてしまうのがきっとこの日記の宿命なんだろうなと遠い目をしながら話を次回にズレこまさせるのがワタクシめの小ズルさでございまして(笑)。しかも素直に続きを書かないのがここの執筆者なのですから果たして明日の天気はどっちだ。…え、雨? またかよ勘弁してくれらっしゃいよまたも気分が落ち込んでしまうじゃねーかよっ!