無意識日記々

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Our Spring Time

「シン・エヴァンゲリオン劇場版:||」が公開延期になった事でヒカルのプロモーション日程も変更を余儀なくされている、筈だ。たとえ仮にアルバムが現時点で完成していようと、映画が公開されるまでは主題歌はリリースできない訳で。勿論、シンエヴァ主題歌を収録しないアルバムなんてリリースできない訳で。

これはかなり影響が大きい。流石に現時点ではツアーのタイミングは考えていないだろうが、宇多田ヒカルにまつわるあらゆる予定は凍結期間に入っている筈だ。現行行われている『Time』と『誰にも言わない』のプロモーションは既にある程度準備が整っていたからこそできていること。単純に考えると、このあといきなり凪が来る。それに我々が心理的に対応出来るかどうかだ。

どうしても、我々の心には慣れがあって、新曲のプロモーションが幾つか積み重なっていけばアルバムに辿り着く感覚がある。今回はそれがいきなり途切れる。ブレーキへの覚悟が必要だ。

ロンドン在住というのは深刻である。最近、東洋と西洋で様子が異なる事が確定的になってきたが、日本は準備万端になったのにヒカルが一向に国から出られないなんていう状況も有り得そうだ。なんとも切ない。

それらのパズルがうまく嵌るかどうかだ。「シン・エヴァンゲリオン劇場版:||」の公開とヒカルの解放はうまくシンクロしてくれるだろうか。同作は国際的な注目作のようなので、欧州の状況も勘案しないといけないかもしれないし、東洋で先に公開になるかもわからない。現時点では考えるだけ無駄なのだが、要するに結局、我々は現行の2曲を一旦独立的に捉えておくべきだという事だ。

当初はきっと、この2曲と主題歌とあれやこれやを時間をかけて組み合わせていきながら超強力な名盤としてニューアルバムをリリースする青写真を描いていたに違いないのだ。「そうも言っていられなくなった」というのは全世界民の総意だろうが、我々としては「楽しみ方をいつもとちょっと変える」感じが必要だ。「これから盛り上がっていくぞ!」というよりは寧ろ今が一旦ピークなのだと捉えておくべきなのかもしれない。刹那的だが、今年は寒いのもあって我々は今年「春が来た!」と朗らかに笑うタイミングを逸してしまっている。それを『Time』と『誰にも言わない』が補完してくれた。気分を高揚させてくれたのだ。いつも以上に「頑張って生きていたらいいことあるんだなぁ」と実感した人が多いように思う。

まずたった今をしっかり味わうこと。そして次に、その後に凪が来る事を理解しておくこと。そして最後に、幾らか遠い未来にはちゃんとアルバムがリリースされてツアーが出来る日々がやってくるだろう希望を棄てないこと。この3つが肝要となるだろう。そうこうしているうちにヒカルも予定にはなかった新しい曲を作って(何しろずっとおうちにカンヅメなんだもんね……)当初とは違った雰囲気のアルバムに変化していくかもしれない。じわりじわりと毎日が運命を決めていく。大変かもしれないが、今は誰しもそれを面白がれる位の愛が要る時なんじゃあないだろうか。