無意識日記々

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『Time』初週32179DL

『Time』の初週ダウンロード総数は32179ユニットだったそうな。昔と違って誤魔化しようがないから正味も正味だろうねぇ。でも、これくらいのサイズだったらCD出しても面白いんじゃないの? 『Face My Fears』の最初3日間のCD売上が13414枚だったというから、ストリーミングとダウンロードとCDのバランスを考えるとCD出した方が収益が上な気がしなくもないかなと。

世界全体では完全にストリーミングが優勢で、今や年間100億ドル/1兆円市場なんだとか。1時間あたり1億円以上の売上なんだってね。日本はここでも出遅れていてアジア全体の収益成長の足を大幅に引っ張っているようだけれども、ここらへんからもこの国が先進国ではなく衰退国だというのが窺える。まーそれはさておき。

CDを出しても日本のマニアが買うだけだけど、ストリーミングだと途端に世界中で聴いてもらえるチャンスが生まれる。ほぼ総ての場合においてそれはチャンス止まりとはいえ、宇多田ヒカルUtada Hikaruくらいのネームバリューになると違ってくる。インスタライブ第二回の配信で『Time』の英語バージョンを聴いた時「英語の方がシンプルでキャッチーやんけ…」と感じながらそんな事を考えていた。

そういや『Don't Think Twice』の時もそんな事を言ってたっけか私ゃ。『誓い』に較べてPopでキャッチーだと。当たり前過ぎて改めて言うのも馬鹿らしいが、ヒカルが英語の歌を書いて歌った時の“Pop Musicらしさ”は甚だしいものだ。『Time』も英語バージョンをリリースして海外の(少なくとも)英語圏の層にアピール出来ればいいんだけどなー、と創作の苦労も想像せずに呟いてしまいたくなる。実際『Face My Fears』もSkrillexのお陰もありBillboardTop100に入ったのだし、大体、今回のインスタライブだって質疑応答の3割〜4割は英語での内容だったのだからもっと行ってもいいんじゃないかと。

だが勿論、日本での「冷たさ」を忘れる訳にはいかない。『Easy Breezy』こそ大ヒットしたものの、その他の英語曲に対しての日本市場の無反応さは見事なものだった。市場とファンは別かと思いきや『Utada United 2006』のUtaDAパートでは万単位のお地蔵さんを観る事になった。兎に角言葉の壁は分厚い。アレルギー、過剰反応と言ってもいいくらい。

私なんぞ日本語詞ですら「ひゅなはらへにゃほー」にしか聞こえないので歌詞が英語詞でも大して変わりがないのだが、特設サイトを通して『Time』の歌詞に対するファンの熱い反応を見ればわかる通り、かなりの数のリスナーにとって歌詞の重要性は極めて高い。この市場の特殊性とストリーミング後進国な現状が相俟って、なかなかプロモーションに苦慮しているというのが現代の状況なのではないだろうか。今現在ノベルティとして『Time T-Shirts』が配られているが、ああいう地道な活動が実を結んで欲しいものである。

っとと、なんか固い話になってしまったがそれもまぁいつもの事かな。暑くなってきたねぇ。皆様、マスクもいいですがそろそろ熱中症対策に本腰を入れて取り組んで下さいねー。