無意識日記々

mirroring of http://blog.goo.ne.jp/unconsciousnessdiary

メディアも曲がり角?

前回はタイトルに「時代」なんて大仰な言葉を使ってしまった。宇多田ヒカルといえばタワーレコードに「今をどのような時代であると思いますか?」と問われて『時代と関係のないところで生きてきたのでわかりません。』と答えた人なのだ。大仰なのとは無縁だと思った方がいいわね。そういうのは中島みゆきに任せよう。適材適所ッス。

でも確かに、ここんとこ話題に出しまくってるAIもそうなんだけもど、世の中色々切り替わってきてる感が強いのよねぇ。地味なところでは最近「現金可」って表記を目にすることが増えたかなと。あらもう電子決済が前提で現金は副次的な支払い方法になりつつあるのかと妙に感心したり。大きく動いた訳ではないけれどこの「重心が移った感覚」ってのは節目感出てくるのよね。

時代と関係ないパイセンも、こと新曲・新譜・新作のリリースに関しては常に時代を反映してきた。最初の3枚のシングル盤は8cmCDと12cmCDの2種類が出ていたし、2002年の『UH3+』まではVHSもリリースされていた。Blu-rayが採用されたのは2011年の『WILD LIFE (2010)』からかな。ハイレゾは2014年の『First Love 15th』からだっけか。PC向けの配信は2005年から、ストリーミングに参画したのは2017年からだわね。いやはや、やっぱ24年ともなると沢山のメディアにお世話になって参りましたなぁ。

そして今では、そうね、フィジカルはアナログ、音はストリーミング、映像はBlu-rayというのが基本にあって、その上で3DVRと360R&ドルビーアトモスのお試し中といったところか。

この流れだといつCDが打ち止めになるかって思うんだけど、過去既に2008年のシングル盤CD『Prisoner Of Love』で一旦シングルCDは打ち止めになっていたのが2019年の『Face My Fears』で10年以上振りに復活したりだったので、そうそう簡単に打ち止め宣言も出しづらい。

それを言うならアナログ盤も、2002年のアルバム『DEEP RIVER』で一旦打ち止めになってその後16年後、2018年の『初恋』から復活したんだよね。更にここから過去に遡って未アナログ化アルバム総てアナログ化してくれてまぁ。途中リリースが止まっても復活することがままあるわけだ。

(あ、UTADAのアナログもあったわな。でもリミックス盤だから扱いが悩ましいね。『EXODUS '04』に至ってはあれオリジナルトラック収録されとらんからな…。)

で。今後は映像も気になるところ。今んとこ最新映像の『Hikaru Utada Live Sessions from Air Studios 2022』は『BADモード』CDにバンドルされるかたちでBlu-ray/DVDがリリースされてるけど、これが今後ストリーミング主体になっていくかもわからない。映像円盤がリリースされない、っていう未来ね。Blu-rayはともかくDVDは流石に…と思われるかもしれんが、2023年現在でも女性向けコンテンツだとDVDとBlu-rayの割合は半々だったりする。男性向けコンテンツだとBlu-ray一択になってるけど。宇多田ヒカルは性別問わないからまだ暫くDVDの需要ありそう。円盤を買う習慣がある程度継続するならば、だけども。

今後は、スタッフの皆さんが『BADモード』&『『Hikaru Utada Live Sessions from Air Studios 2022』のリリースとそれらへのリアクションから何を嗅ぎ取ったかで決まっていく。ややこしかったからね!

①アルバム『BADモード』先行ストリーミング配信

②ライブ映像『Hikaru Utada Live Sessions from Air Studios 2022』先行有料配信

③アルバムとライブ映像をバンドルしたフィジカルをリリース。

④アルバム『BADモード』アナログ盤リリース

⑤ライブ映像をNetflixで配信

⑥ライブ映像を音源化してストリーミング配信

うん、やっぱりややこしい! これにYouTubeでのミュージックビデオプレミア配信とかヒカルパイセンのインスタライブとか360RLIVEとかが絡んでくるのよね。有料無料の違いもあるとはいえ、どこから何が鳴り響いてきてどこで何が観れるのやら、把握するのだけでも一苦労だよ。

今年、次に何のリリースが来るかさっぱりわからないけれど、もしかしたら更に大きくメディアを変えてくるかもしれないので、ひとまず暫く動かしてないCDプレイヤーが普通にちゃんと動くかどうかは確認しておきますわ…。