無意識日記々

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R.I.P. Eddie VH

エドワード・ヴァン・ヘイレンが65歳で亡くなった。ジミ・ヘンドリックスが夭折した事を考慮に入れても、ギタープレイの独創性、作曲能力、後続ミュージシャンへの影響、アメリカ市場にハードロックを捩じ込んだ歴史、凄まじい歴代ファンの層の厚さと多さを慮ると、彼こそが20世紀最大の、そして恐らく人類史上最高のエレクトリック・ギター・ヒーローだったと考える。心より哀悼の意を表したい。しかし、まだ若いだろうがよ……バディ・ガイとかがまだ現役で新譜出してんのによぉ。

エディの特筆すべき点は幾らでもあるが、何より他のギター・ヒーロー達と際立って異なる点として、楽曲至上主義とバンドの継続能力が挙げられる。他のギタリストたちがギターソロに夢中になる余り楽曲やバンドのメンバーを蔑ろにする中、エディは華やかなギターソロを存分に披露しつつも徹底して楽曲主義を貫き、バンドの継続の為にはメンバーチェンジも厭わずに邁進してきた。エレクトリック・ギターヒーローとその名字を冠するロック・バンドの最大のヒット曲である“Jump”に於いては殆どギターサウンドは聞こえてこず、人々の耳に残るのはそのギタリストのエディがキーボードから奏でる(これも恐らく20世紀で最も有名な)キーボードリフの爽やかな音色だろう。真の意味でのプロフェッショナルなミュージシャンでもあったのだ。

そんな彼がバンド継続に腐心する中で拘ったのが、意外にもというべきか何なのか「家族の絆」であった。5人組のバンド構成のうち、エディがギタリスト、ドラマーはそのエディの実兄であるアレックス・ヴァン・ヘイレン、ベーシストはエディの実子であるウォルフガング・ヴァン・ヘイレンである。実にバンドのうち3/5が血縁なのだ。兄弟や家族だからといって仲良く在る必要はないが、小さい頃から知っている人というのは安心感があったりするのかもしれない。勿論、ツアーに明け暮れるプロフェッショナルなロック・バンドとしての技量は要求されるだろうけれど。

で。

ヒカルさんも、家族の絆を大事にして、いやさ家族の絆を動機として音楽活動に打ち込んできた。近年は自らの職業を「家業」と称して憚らない。音楽活動に、どこか、馴染みのある、勝手知ったる相手を求める傾向は、その家業としての雰囲気が根底にあるからかもわからない。度重なるレコード会社の移籍や引越を経ても、周りのスタッフのかなりがデビュー前からの付き合いだったりする。

そんなヒカルさんなので、感染症禍下にあるロンドンで音楽活動を継続するにあたっては、新しい出会いを求めるより“勝手知ったる”仲間達を選ぶのは当然の成り行きで。ならば、相手の方も家族同然……とまではいかないまでも家族的な雰囲気を期待したいところなのだが、こほん、ミスター・ベン・パーカー・ジュニア? 

https://www.instagram.com/p/CF-Nb4wn6mg/?igshid=rhtyns46d9tq

"I left the house and went to work today. Always lovely working with @kuma_power ... "

今このタイミングでヒカルんちで仕事してきたって言っちゃっていいの? ホントに大丈夫?? レーベルからお咎め喰らわない?? インスタグラムに頻繁にポストする人はどうにも私生活をあからさまに公開し過ぎる傾向にあるのだが、まぁ勝手にすりゃいいんだけど、インターネットの怖さみたいなもんには鈍感なのでしょうかね。いやま、こちらとしては勿論、今もヒカルが元気だと教えてくれて感謝感激なのだが、だからこそお咎めを受けるようなことがないようにして欲しいなぁ、なんて各方面に対して思う訳なのでありましたとさ。それにしても、新曲のレコーディングなのだろうか……いやはや、どう反応していいのやら、ソワソワソワソワワクワクワクワクしてしまいます。