無意識日記々

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「青空」PASSで『虹色バス』

上坂すみれがDJを務めるNHKR1のラジオ番組「マジカル・ポップ・ツアー」の再放送を聴いた。テーマは「バスの旅」。番組タイトルからしてたぶんザ・ビートルズの「マジカル・ミステリー・ツアー」のもじりなのでバスをテーマに取り上げるのはある意味必然なんだろうが(同名の映画はザ・ビートルズのメンバーがバスでツアーをする話なのだ。観たことないけど)、この回でヒカルの『虹色バス』が取り上げられててな。よく知ってたなぁ選曲者。

https://www4.nhk.or.jp/P6280/x/2021-02-07/05/72459/4631593/

同番組内でオンエアされた他の人達の曲って大体シングル曲、有名曲、定番曲なのに(ブルーハーツの青空やらゆずのさよならバスやら井上陽水のリバーサイドホテルやら)、ヒカルの曲はノンタイアップのアルバム曲。なかなかこういう所で取り上げられる機会もなかろうよ。

特にその、曲順的に、ブルーハーツの「青空」の次にかかったのが白眉でな。同曲は訥々と「生まれた所や皮膚や目の色でいったいこの僕の何がわかるというのだろう」と歌う昭和末期の名曲で、今の時代にもよくよく通用する歌詞なのだが、この後に『青空PASSで』から始まって『誰もいない世界へ私を連れて行って』とへと到る『虹色バス』を繋げるっていいセンスしてるわな。まぁオンエアではフェイドアウトしちゃっててそのラストの歌詞の所まで行かなかったのだけど。残念。

確かに、『WILD LIFE 2010』ではセットリスト本編のラストを飾るファンにとっては思い出深い楽曲なのだが、この歌が何度も全国ネットのラジオから流れていたというのはライト層に向けての周知を促す意味で感慨深い。この番組は同じ内容を何度か放送している筈なので。なんというか、そういうのってNHKらしいといえばらしいのだが、こういうことしてくれるなら受信料払うのも惜しくないなと思わされる。…って昨今じゃこう書くと反感を買われる事もあるんだっけ。払わないじゃなくて払うって言ってるのに。ふむふむ。

で。こういうことが重なっていけば、例えば『Eternally』みたいに、発売当初はシングル発売されなかったけど後年掘り起こされて改めてシングルカットされるようなケースに結びついていくのかもしれない。『虹色バス』はその候補のひとつだわな。まぁ、当初から言っている通り、『ぼくはくま』と同じくNHKの「みんなのうた」で取り上げられてアニメーションつきでオンエアしてくれるのがいいと思うんだけども、いつかそんな日がやってくるのでしょうかねぇ?