無意識日記々

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Wrapped in a rap time.

つやちゃんさんとのインタビューでヒカルが言ってた中で面白かったのが『Kiss & Cry』の没歌詞の話だ。

『そこで、突然思いついてぶっこんじゃおうかって思ったけどさすがにできなかったのが「宇多田ヒカルが19で結婚」とか、そういう…ラッパーだったらなんかアリなのかもなって思ったんだけど(笑)、びっくりした出来事の流れで例としてそういうことを挙げるのを考えたこともありましたけどね。』

こんなことを言っていた。そもそも『Kiss & Cry』自体最初っからスキャンダラスな歌で、タイアップだからって真正面から『今日は日清カップヌードル♪』とか宇多田ヒカルが歌ってくるだなんて事前には全く予想だにしていなかった訳でな。

更に『Kiss & Cry』の没歌詞には『娘さんのリストカット』というのもあった。流石に食品とのタイアップで血は不味いとなったらしくボツになったのだが『Laughter In The Dark Tour 2018』ではそちらの歌詞で歌われている。ヒカルはこっちを気に入っていたんだろうな。

これらの没歌詞がそのまま採用されてたとしたら、商品名歌ってリストカットして自分のニュースまで織り込んでっていう。『Kiss & Cry』、とんでもない歌になってたんだな。いやはや。

ともあれ、「ラップ寄りの歌詞なら固有名詞が盛り込める」というのがヒカルの感覚のようで、確かにその『Laughter In The Dark Tour 2018』での『Too Proud』ではいきなりビートたけしの名前が出てきて吃驚したもんね。具象を連想する時メロディが情緒を連れてきたら対象のイメージと不協和を起こすからかな。ラップでただの言葉になってくれてたら、ただの連想機能だけで済む、と。一般名詞が情緒を伴っても大丈夫なのは、ある程度抽象化されてて外部の具象を連想する機能よりそれと自分の感情との結びつきの方が強いからかもわからない。まぁそんな話はさておいて。

とはいえ、UTADAの曲ではキャプテン・ピカードとかウィノナ・ライダーとか、メロディのある歌でも歌詞の中に固有名詞が入ってきてたりもした。GODIVAもあったね。英語と日本語でまた感覚が違うのかもしれない。

『One Last Kiss』の作詞がラップ的アプローチだというのは最初に指摘したけれど、だから『ルーブル』や『モナリザ』なんかの固有名詞を入れる事が出来た、という風には気づいていなかった。そんな所に感覚の線引きがあるだなんてね。勉強になったわ。

4日後にはインスタライブがあるわけだが、そこでヒカルが即興でラップバトルとかしたら盛り上がるかもしれへんなぁ。上下分割画面で誰か呼んでね。いや、それ請けてくれる日本人居るかなぁ? ちょっと勇気要るぞ。まぁそれは4日後でなくてもいいか。もっと先のインスタライブでなら、現実的に有り得るかも分かりません。エルエムワイケイさん呼んだりしてね。隈部くん考えてないかな?