前回話の途中になったので再掲。ライブコンサートで宇多田ヒカルの代表曲No.1『First Love』の次に歌われた楽曲一覧です。
『Movin' on without you』(LUV LIVE 1999)
『Wait & See 〜リスク』(Bohemian Summer 2000)
『Addicted To You』(MTV UNPLUGGED 2001)
『Deep River』(ヒカルの5 2004)
『Devil Inside』(UTADA UNITED 2006)
『Can You Keep A Secret?』(Utada In The Flesh 2010)
『Flavor Of Life - ballad version -』(WILD LIFE 2010)
『初恋』(Laughter In The Dark Tour 2018)
何れも名曲揃いだが、大雑把に二つの傾向に分ける事が出来そう。
まずは、「『First Love』でピークを迎えたのでここから仕切り直して盛り上がってまいりましょう」という、勢いのあるタイプの曲。
『Movin' on without you』(LUV LIVE 1999)
『Wait & See 〜リスク』(Bohemian Summer 2000)
『Addicted To You』(MTV UNPLUGGED 2001)
『Can You Keep A Secret?』(Utada In The Flesh 2010)
どれもミリオンヒットシングルで、大変人気の高い曲ばかり。もっとも、宇多田ヒカルのコンサートで歌われる二十余曲はほぼほぼそんなんばっかなんだが。
もうひとつのタイプは、「『First Love』からの流れを引き継ぎながら、見劣りしない、何だったら上回る楽曲」だ。
『Deep River』(ヒカルの5 2004)
『Flavor Of Life - ballad version -』(WILD LIFE 2010)
『初恋』(Laughter In The Dark Tour 2018)
どれもバラードタイプだが、アルバムのタイトルトラックになるほど自信のある楽曲なんかが並んでいる。
そして、そのどちらも兼ね備えたのが
『Devil Inside』(UTADA UNITED 2006)
だろう。ここは、『Devil Inside』単独というより
『Devil Inside』
『Kremlin Dusk』
『You make me wan to be a man』
の3曲連続、所謂“EXODUS TRILOGY”(エキソドス三部作)全体をもって、『First Love』の次に来るに相応しいと判断されたかと思う。このトリロジーは大変お気に入りらしく、『Utada In The Flesh 2010』でもこの曲順で披露されている。勿論私はこの三部作を墓場まで持っていくつもりなので拝み倒したくなるほど気に入っております。
こうしてみると、タイプは違うとはいえ、ヒカルはキャリア中ずっと自信作を作り続けてきたのだなぁと感じ入るしかない。特に、『Deep River』『Flavor Of Life - Ballad Version - 』『初恋』の3曲は(おおまかに)同系統のバラードであるにもかかわらず『First Love』の後に演奏されている訳で、普通バラードが2曲続いたらダレるのを心配するところを楽曲の魅力で押し切ってやるという物凄い自信の表れだったといえる。特に『初恋』のライブ・パフォーマンスは、「あぁ、やっぱり『First Love』って“こどもの頃に作った歌”だったんだな」と思わされる程に大迫力だった。凄いアーティストだよ全くもう。
という訳で、俄然、では次のツアーでの「『First Love』の次に歌われる楽曲」は何になるかという所に興味がいくのだが、その話はまた次回にしますかね。