無意識日記々

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立つ瀬無し、遣る瀬無し。

8月29日に愛知県常滑市で開催された音楽フェス「波物語2021」が感染対策皆無だったと炎上してる。そして9月1日2日横浜アリーナで行われるフェスに出演するアーティストが常滑出演者と11組程被っているそうな。嗚呼、こんなん、今まで感染対策頑張ってきた音楽興行関係者の皆さんの立つ瀬が無いよね。

詳しいことは知らないので是非云々について論評する気は無いのだけれど、で、さてこのあとどうなるんだろ?

① 各自治体が音楽フェス全般を中止・自粛し始める

② 若者が集うタイプのフェスが中止・自粛に追い込まれる

③ ヒップホップ・スタイルのフェスが爪弾きに合う

④ 炎上が鎮火したら皆忘れる

どこらへんに着地するのかな。あたし自身が④になって後日振り返らないという可能性がいちばん高いな、と書いてて思ってしまった……。

どれも残念だけど、ヒカル的には特に③がキツいんじゃないだろうかな。これからもっと国内のヒップホップ・アーティストたちとコラボレーションしていくつもりだったのかもしれないのでね。KOHHくんみたいな見た目がいかつくてインスタライブもあんな感じな、誤解されやすいタイプをうりゃっと表舞台に出してチャンスをプレゼントするようなことを今後もやっていく気がしていたからな。特に次のアルバムではラップ的な手法が増えるという予測が成立しつつあったので、仮に彼らとコラボした作品が発表された際にヒップホップ系アーティストの世間からの風当たりが強かったりしたら遣る瀬が無い。いや、そんな時こそ支援してあげるのがトップ・アーティストの役割なのかな……あんまりそういう意識ないかヒカルは。

こちらの心境としても、偏見込みで言えば、どんなにやんちゃな子を使ってもいいんだけど、刑事事件を起こすような子とのコラボレーションはやめといて欲しい。その子が捕まったら宇多田ヒカルの音源のストリーミングが止められちゃう訳だからね。確かにヒカルはレコード会社でも発言力の大きい方だろうけど、ソニー・ミュージック全体の方針を変える程ではないだろう。それに、サブスクだと、プラットフォーム側の見解もあるからね。

あたし個人としてはすかさずCDで購入して後は野となれ山となれスタンスに自分を持ち込む所存だけど、今の時代、音源がストリーミングから外されるのは市場的には致命傷だからね。私の本音は「音楽に罪はない」なんだが、現状は、やっぱり刑事事件関係者の音源は立場が危うくなりがちだ。特に薬物中毒患者なんてこっちからしたら「病気に罹った」のと変わらんから「お大事に」の気持ちも込めて音源再生したいヤツですらある。だけど現状はそうじゃないからなぁ。こちらも、違った意味で、遣る瀬が無い。

ミュージシャンなんて職業、常に品行方正である必要は全く無いとは思うし、時には反抗心を貫くこともまた必要なんだけど、反社会的な行為に音楽を巻き込むのは止めといて欲しいとこですわ。社会の方が狂ってる場合は別として、ですが。ヒカルの歌は、そんな危険に晒されないで欲しいのでした。