無意識日記々

mirroring of http://blog.goo.ne.jp/unconsciousnessdiary

宇多田ヒカル突然の野外フェス初出演

こんなに週末と週明けで事態と様相が激変してたことってあったっけ???

ヒカルさんがこの週末、初めて野外フェスティバルの舞台に立ちました。しかも場所はアメリカ合衆国カリフォルニア州コロラド砂漠のコーチェラ・バレー。初フェスがいきなり日本以外でしかも舞台が「コーチェラ・ヴァレー・ミュージック・アンド・アーツ・フェスティバル」っ! 今やロラパルーザなどと並んで世界最大規模とも言われる音楽の祭典ですよこれ。通称コーチェラ。

そもそも、初告知が前日日本時間土曜日の午前3時という所からおかしい。なにゆえその時間帯!? なにゆえ直前?? きいてみると単独の出演ではなく、88risingというレーベルのステージにゲスト出演するんだと。8組のうちの1組(1人)として。なので、彼らの出演発表に合わせてということらしい。前日告知。

いや待って? 「レーベルのステージ」って何??? フェスの舞台ってアーティストやバンドやユニットやプロジェクト単位で用意されるもんじゃないの? 正確なところは未確認だが、どうやらこれ、それなりに長くなったコーチェラの歴史の中でも初めての試みらしい。レーベルが1枠っての。

もともとアジアのヒップホップ系レーベルである88risingが独自にアメリカで開催していた「Head In The Clouds」というフェスティバル(同名のコンピレーションアルバムもリリースされててそれがまたややこしさに拍車を掛ける)をそのままコーチェラの舞台に持ってきた、ということのようだ。コーチェラのポスターにもこの88risingとHead In The Cloudsの文字がフィーチャーされている。つまりこのステージは、「フェスティバルにフェスティバルが出演する」という前代未聞(なのかな?)の枠組だったというわけ。なんというか、概念…!

そのステージにヒカルはゲストとして参加した。ヒカルのレーベルはソニーだからね今でも。別に88risingに移籍した訳じゃない。つまり、宇多田ヒカルは、フェスティバルにゲスト出演したフェスティバルにゲスト出演した、のだ。再び、概念……ッ!

なので、こうやって振り返ってみても随分なウルトラC(昭和の用語かなこれ!?)をやってのけたんだなと。ソニーもよく快諾したよ。宇多田ヒカルのフェス初主演なんて、邦楽市場じゃ「事件」そのものだからね。こんなニュースバリューを他社に譲ったのは、やはりいきなりコーチェラのメインステージ(ここステージ7つあるんだっけ? そのうちでいちばんデカいとこだね)に立てるという、アーティストとしての"格"に相応しい舞台が用意されたからだろう。流石にソニーも、いきなりメインステージに押し込むのは難しかったろうし、その条件で他社が動いてくれるなら寧ろ好都合だったのかもな。

一方88risingは、これで日本での知名度をますます上げる。あたしも今回のことで初めて名前を覚えたくらいだし。ヒップホップのレーベルなんて大手すらひとつも思い浮かばない人間なんでね。両者のメリットがバッチリ一致した。これ計画実践した人相当有能だわ。

とはいえ、当のヒカルは、勿論周囲の思惑や計算は総て理解はしているだろうが、極めてマイペースというかいつも通りだったわね。うん、初めてのシチュエーションで緊張しちゃうのも含めて。ちょいと小田和正の番組に出たときの事を思い出しちまったぜ、ハハハのハ。

てことで今週はこの話で持ち切りになってしまうのか!? 取り敢えず多分また次回に続きます。