無意識日記々

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2021年の宇多田ヒカルを一言で表すと?

なんとなく今年が納まり始めてるな。この日記定期更新は今回で終わり。とはいえ毎年年末年始は1回くらいイレギュラーで何か書いてたりするんだけどね。

ヒカルさんの今年は、歌以外のアウトプットがかなり両極端だった。何週間も呟きがない時期もあれば2ヶ月連続でインスタライブしたりとあっちゃこっちゃでな。

昔のメッセを思い出せば、きっと昨今の国際情勢や日本国内の状況なんかには言いたいことが山ほどあったろうと思うが、恐らくそこはグッと堪えて大抵は「拾いモノシリーズ」の投稿で消息を教えてくれていた。例えばニューヨークでベーグル拾ったってことは、ニューヨークに来ていますって伝えてくれてるわけで、他の投稿にもきっと読み取り切れないメッセージが色々と込められていたんじゃなかろうか。それを総て知る必要はきっと無いのだろうけれど、知りたいのは知りたいよね。

そうね、昨今の情勢…昨年のBlack Lives Matterなどもそうだろうし、LGBTに関するイシューなどもそうだろう。そんな中での6月26日のノンバイナリ発言。古くからのファンにとってはヒカルの性格の一部に名称がついただけで納得と合点しかない宣言だったが、ポイントはもうひとつあって、とうとうヒカルがそのLGBTイシューの当事者となった、という事だ。今までは傍観者的というとパッシブ過ぎるけど、まだ少し距離があったのだが、この発言によってヒカルは昨今の情勢の渦中に飛び込んだのだった。

そんな今年のヒカルを一言で表すと、本人が今年の6月18日に書いた通り

『Mys. Utada ("Mystery" Utada)』

に尽きると思う。何を今感じ考えているのかは、読み取らないとわからない、そんなミステリアスな2021年のヒカルさんだった。そして、ミスでもミスターでもある事を指し示す為の新しい敬称を自ら生み出してその渦中に飛び込んだという意味も、この『Mys. Utada』の表記は併せ持つ。余計なことを付け加えるなら、今年最大の話題作の一つとなったドラマ「最愛」の“ミステリー”な雰囲気を『君に夢中』で最大限に盛り上げた功労者でもあったわね。…まぁ、余計だな(笑)。

来年2022年のヒカルは、この『Mys. Utada』という呼称を出発点として、かなり積極的に動いてくるのではなかろうか。その活動を阻まれるとしたらやっぱりウィルスだろうな…早く感染症禍が地球規模で収束していくことを、相変わらず願わずにはいられません。そんな2021年の暮れでしたとさ。