あら更にエムオン!やAbemaTVの番組の告知なんかもあったのね。追い切れないったら追い切れない。プロモーションのピークは来月なのでまだまだ続いていって4月のアナログ盤リリースまでずっとこんな調子だろうし。いやはや、嬉しい悲鳴。
でもそれもこれも、タイトルトラックが素晴らしいから総てが肯定出来るというか。ある意味このアルバム発売時の先行シングル的な位置付けの曲は作品の出来を決定的に印象付けるというか、特にそれがアルバムの1曲目だったりしたらもっとだし、その上タイトルトラックだったりしたら作品の色合いを決定づける感が増すのだけど、その全部の期待を背負ってキラーチューン『BADモード』は見事に爆誕を果たした訳で。上がり切ったハードルの遥か上をぶっ跳んでクリアしたようなそんな爆発的な1曲目だよね。
メロディの組み立て方はアルバムの次の曲『君に夢中』にも通じるものがあってこれはいい流れが出来てそうだと期待が高まる一方、その巧みさはより増強されていてアップテンポのアゲアゲチューンなのに冷静に聴くと唸らされてしまうという。よくもまぁこんな勢いと熟慮ががっちり融合した曲を作れたもんだ。
全体的には、知的で優しくてそれでもダンスチューンっていう落としどころは『Celebrate』の進化形という位置付けがわかりやすいかなと。あの曲も四つ打ちアゲアゲなのに急に
『こっちへおいで
ずっと一人で泣いてたこと
わかってるから』
って優しくしてくれるもんだから打ち抜かれちゃったのよね。ここらへんは『Prisoner Of Love』や『Time』にも通じる宇多田節炸裂ってやつでしょーか。『BADモード』では
『いつも優しくて
いい子な君が
調子悪そうにしてるなんて
一体どうしてだ?』
こんな感じだし。
うん、変わんないね。
もしかしたらアンサーソングとかになってるかもしれないけど、それはフルコーラス聴いてからのお楽しみだわ。
流石にMV作ってるんでこの『BADモード』が『Celebrate』みたいに締切ギリギリに5日間で作られたとは思わないけれどその時の経験は確り活かされている気がする。今回もデッドラインに煽られて、じゃあどうするかってなったときに「アゲアゲのイケイケだっ!」って開き直って作られた可能性は大いにあるわな。だとしたらヒカル的には「起死回生の一発」だったろうし、実際この曲がリリースされたことでまるでオセロで四隅をゲット出来たときのような「勝利への確信」が固まった感。とはいっても、今までの7曲で盤の真ん中は全部ゲット出来てたから特に新しくひっくり返る駒もないんだけども。ほんと、序盤中盤終盤総て盤石なアルバム、それが『BADモード』になりそうですわ。