無意識日記々

mirroring of http://blog.goo.ne.jp/unconsciousnessdiary

April Fooluximation

あぁ、新年度スタートか。じゃあ今日はエイプリルフールだね。四月バカって言い方は流石に最近では少なくなったかなぁ。

どうにも毎年面白いジョークとそうでもないのが混じってて、それなりにメンタルタフネスがないと楽しめない行事ではあるのだけど。そもそも、「嘘を吐いていい日」ではあっても、別に「人を騙しても構わない日」である必要はないような。聞いた瞬間に嘘とわかる嘘を言うのは、わざわざ年一回の日を設けるまでもなく普段からやっていいことだけれど、大人になると365分の1って結構大きい。「1年のうち1日くらいは」っていう感じになれなかったりするわ。

なので、これからはエイプリルフールが「盛大な嘘はつくけど人は騙さない日」にシフトしていってくれたらあたしとしては嬉しい。

なぜこんなことを思うようになっているかというと、普段からフェイクニュース/誤情報にウンザリさせられているからだ。365日ずっと嘘を見抜こうと四苦八苦して生きてるのにその密度が上がられても嫌がらせでしかない。逆に、嘘だとすぐわかる遊びなら有難い。ほっとひと息つけるのよねぇ。

っとと、珍しく内容と関係ない枕を語ってしまった。4月10日の日曜日にテレビ朝日系の「関ジャム 完全燃SHOW」で宇多田ヒカル大特集が組まれるんだとか。無意識日記書いてる人ああいう番組好きそうなのに何のリアクションもないな?と思った人が居るか居ないかわからないけれど、いや実は普段この番組全然観てないのでどういう反応をすればいいのかちょっとよくわからなかったのよね。でも、そうね、こんな日記を書いているとついつい切り口が偏ってしまうので、他の人の見解が知れるのは楽しみではありますねぇ。実際は文章で書いてくれた方が嬉しいんだけどそこは贅沢言いますまい。今は一周まわって動画の時代ですし。宇多田ヒカルTikTokにアカウントを持ってるんだもんね。

それを考えたら今こそあの18年前のFluximationの企画を復活させる時だと思うのだがどうなんだろうな。ご存知ない方もいるかもしれないから引用しておくと、

「『FLUXIMATION』=「アニメ+音楽」

世界初、携帯のためだけに制作したミュージックビデオシリーズ『FLUXIMATION』。

宇多田ヒカルUtada名義で出したアルバム「EXODUS」全14曲全てのミュージッククリップを、30秒~40秒のアニメーションで製作。

総監督は森本晃司

ブロードバンドの急激な普及と、携帯が独自の進化を遂げる日本で、着ムービー、着モーションとしての設定も可能な、映像と音楽を融合させた新しいコンテンツの配信はアニメーションの可能性を拡大した。」

http://studio4c.co.jp/works/pages/19.html

てな感じですわ。この、30~40秒のアニメでアルバム全曲をプロモーションするって企画、TikTok世代にはハマる気がする。今だとただのアニメよりVTuberに踊らせた方が親しみが持てるのか?おじさんにはよくわからないが、YouTuberが憧れの職業に君臨する中で低年齢層へのアピールという点では悪くない企画になるんでないか。今度は様々なアニメスタジオに1曲ずつ依頼するとかでも面白そう。現代のスタジオ数凄いことになってるからねぇ。

今振り返ってもUTADAの登場は早過ぎた感が強い。『This Is The One』の次作を作ってたらロバート・グラスパーの「BLACK RADIO」みたいな作品になってたんじゃないかと前に書いたことがあるけれど(そういやこの間「BLCK RADIO III」が出てましたね。もう10年前になるんだな)、ヒカルは流れがちゃんと見えていた気がする。『BADモード』で『EXODUS』的なエレクトロニカサウンドを復興させたのも、肌感覚で感じる所があったんだろうな。関ジャムではそこらへんの所にプロの皆さんが触れてくれると素人としては有難いんだけど如何でしょうか。…いや、別に有難くはないかな。嘘つきましたごめんなさい。