無意識日記々

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「最愛」の『君に夢中』になれたから。

そういえば先日『君に夢中』のストリーミングがゴールド認定されたんだってね。5000万回再生か。あなめでたや。と言っても、隣でOfficial髭男dismの「Pretender」と優里の『ドライフラワー』が10倍の5億回再生でダイヤモンド認定貰っとったりしてるので、そんなにヒカルが目立ってる訳でもないんだけどね。

それでもこの、デビュー22周年を迎えたベテラン・アーティストがストリーミングで聴かれてるってな凄いもんでね。特に『君に夢中』はタイアップ相手が物凄い評判がよくて、色んなとこで「2021年最高のドラマだった」という評を見ているぞ。いやはやあんたも凄いよ「最愛」さん。

その「最愛」のBlu-ray BOX & DVD BOXが1週間後の4月8日にリリースされるっていうこのタイミングでのストリーミングゴールド認定なのがまた、このタイアップの相性の良さというか、流れの良さをついついつくづく勝手に感じてしまう。出逢うべくして出逢った幸福なマリッジだったね。ドラマの中の登場人物たちはなかなかそうそう幸福には成りきれなかったけれど。

そんな蜜月なタイアップなのにヒカルはここでもまともに脚本を読まなかったというのだからもう呆れるやら何なのやら。どうにも、その口調からすると、「こういう座組でこういう体質なドラマならこういう展開や構成をするはずだ」という読み取り方をしたように思えてね。このドラマの内側から推理するというよりは、もっと人類の創作活動全体の中でこのドラマがどういう位置付けなのかというのを見極めて、このスタッフの実力ならそこらへんをしっかり詰め切れるだろうと信頼したような気がする。

そう、私の勝手な妄想に過ぎないが、このタイアップが幸福なマリッジとして結実したのは、元々の相性の良さや制作陣からの多大な宇多田リスペクトなども当然影響しているとはいえ、いちばんはやはりお互いにクォリティーに妥協しなかったという点に尽きるのではなかろうか。品質というものは、突き詰められる所まで突き詰めると、自然とある一定の答に収束・収斂するというのが経験から演繹される教訓だ。相手のことを気にして合わせにいくより、徹底的に手許の自分の仕事のクォリティーを上げることに集中した方が、不思議なことに?結果的により深くお互いに通じ合うことが出来る。それを見せつけてくれたのが「最愛」と『君に夢中』のタッグだった。そう思う。そう、タイトルの通り、“最愛の君に夢中になること”が、全体の成功への鍵だったのだ。「君」というのがそれぞれが手掛けた自らの作品なのだとするならば、だが。いやはや、何から何まで、うまく出来てるねぇこのコラボは。