前回「次に期待」と書いたが、直近で期待するのは具体的には当然というかなんというか、この『Somewhere Near Marseilles ーマルセイユ辺りー Live at Sea Paradise』の横長動画ということになるわね。
「Go Stream」と言うだけあって、なのかどうかは知らないが、この動画はローカルに保存できない。これ外で観るにはいちいちストリーミングしないといけないの腹立つ。まぁそのうち違法に転載されるだろうから以下略。
でも、どうせ金払うならパケット料金よりレコード会社の方がいいんだけどな。いつも通りにiTunesStoreで売って欲しい。無理なんかねぇ。縦長動画しかない場合はまず有り得ないので、少なくとも横長動画がないといけない。あっても、YouTubeや他のサブスクで観れるかどうかもわからない。折角ヒカルがこんなに歌って踊ってくれてるのにこんな狭苦しいとこでしか観れないのはもどかしいことこの上ない。
児玉監督は、多分全く縦長動画を意識してないことはないと思うのだ。単に絶望的に下手なだけなんだと思う（言い切った）。というか、編集したのスマホで観てみなかったのかな？ 三宅プロデューサーなんかミックスダウンのときわざわざFMトランスミッターで電波飛ばしてカーラジオからどう聞こえるかサウンドを確認したりしたんじゃなかったか？ リスナーの観賞環境を想定して作品を仕上げるのは鉄則中の鉄則だ。それを怠ったのかなぁ。
なぜ今縦長動画が流行ってる（というかそれが普通になっている）かというと、いちいちスマートフォンを持ち変えるのが面倒くさいからだ。ほんの数十秒の動画を観るためにわざわざ縦横変えたりしてられないわな。だから持ったまんま観れる動画が観られやすい。
だが、この『Somewhere Near Marseilles ーマルセイユ辺りー』という曲は12分近く（この動画は前後にプラスアルファがあるので12分以上だが）ある、スマホユーザーにとっては「長尺の」コンテンツである。これくらいガッツリある動画と向き合うとなったらスマホユーザーも縦横変える手間掛けるよ？ YouTubeで普通に観るよねこの長さなら。10分以上ゲームに打ち込みますだなんて人はちゃんとスマホ横にしてるよね？
つまり、身も蓋もない事を言えば、そもそもこの企画にミスマッチなのよねこの曲自体が。フツーにYouTubeで新しいミュージック・ビデオとして公開してりゃ大絶賛だったですよ私も。映像自体は決してクォリティが低いわけじゃないからね。縦長動画のノウハウが見当たらなかっただけでね。
隣にあった星野源のが秀逸だったのでまたその差が際立ってたわ。全く予算を使ってなさそうにみえるのに、ふと再生したら「お、なんだなんだ？」とついつい引き込まれてしまうあの巧みさよ。当代切ってのエンターテイナーといわれるだけあるよ（あと嫁さん可愛いよ）。いいブレインがついてるんだろうねぇ。本人のアイデアなら尚良い。スマホで動画を観るときのテンションを程よく分かっていらっしゃる。逆に、あれはテレビ画面では退屈だろうな。
ということなので、もう発表してしまったものは仕方がないので、ここは開き直って「完全版」とでも銘打って16:9の横長動画版『Somewhere Near Marseilles ーマルセイユ辺りー Live At Sea Parasise』を公開してくれるとよいよ。なんだったら、阿漕なことするなら、全国のSONYストアで先行公開してくれたらお店に足を運ぶ客がかなり居ると思うよ？
でもなぁ。ふとももに土下座したい身としては、やっぱり家でゆっくり観たいかんね。フツーに公開して欲しいわね。秋の夜長の愚痴でしたとさ。
