無意識日記々

mirroring of http://blog.goo.ne.jp/unconsciousnessdiary

『About Me (LSAS2022)』での歌い間違い

順を追って訳詞を見ていく中で触れるつもりだったが、今後25周年イヤーに向けて新情報が連発されていくかもしれないのでそうならないうちに触れておきたいと思い立ち筆を執る。いや親指で画面擦ってるだけだけどw

LSAS2022の『About Me』、一箇所だけオリジナルと違う歌詞を歌っているんです。99%、単なる歌い間違いだ。

二番のサビ序盤、オリジナルなら

『I can be crazy, when I don't want to』

(U:意に反してクレイジー

なっちゃう時もある)

と歌っている所をLSAS2022では

『I can be crazy, but I'll try not to』

と歌っている。後半が違うのだ。これはほぼ間違いなく一番のサビの同じ箇所、

『I can be lazy, but I'll try not to』

(U:怠けることもあるけど、そうならないようにがんばる)

に引っ張られて歌い間違えたに違いないのだ。まず間違いない。だって、もし意図的に歌詞を変えるつもりがあったのだとしたなら、対訳字幕もそのように変えていたであろうから。実際は、↑上記の通り、今回の新対訳もオリジナルの歌詞を訳したものになっている。だから99%、歌うヒカルがミスをしただけなのだ。

しかし、私はついつい残りの1%の可能性について考えてしまう。だって、この間違った方の歌詞、

『I can be crazy, but I'll try not to』

をUに沿って訳してみると、

「クレイジーになっちゃう時もあるけど、そうならないようにがんばる」

になるんだもんね。ちゃんと意味が通る。そして、この歌が、ヒカルと紀里谷さんの組み合わせではなく、圭子さんと照實さんの組み合わせを想定した歌詞を持っているという説を思い出して、この歌い間違いに何某かの必然性を見出してしまうのだ、私が勝手に。

照實さんのプロポーズの時にもし、圭子さんがこんなことを言っていたとしたら…。ヒカルが5歳の頃から症状は顕著になっていってたようだが、兆候はそれよりずっと前からあったのかもしれない。照實さんの口調にもその匂いがするし。『About Me』がそれについての歌だとしたら?

ヒカルは大丈夫なのだろう。こどもに辛く当たることもなさそうにみえる。いや勿論わからないが、疑う気にさせてくれそうもないくらい、例え声が出なくなったとしても、心を強く持てているようにみえている。だからこそこのLSAS2022の『About Me』のパフォーマンスにはグッとくるのだ。強さの中の弱さのようで。それがあるから、単なる歌い間違いにもストーリーを見出したくなってしまうのかもしれない。本当の理由はどうあれ、この歌い間違いによって、このライブ・バージョンはより特別なテイクになりましたわ。