アルバム『BADモード』からリミックス・シングル(アナログ盤含む)をリリースするなら『Somewhere Near Marseilles ーマルセイユ辺りー』がいいと再三再四申し上げてきたが、本音を言えばもう1曲、こっちをフィーチャーしたいというトラックがある。『Face My Fears (A.G.Cook Remix)』だ。この曲、全然聴かれてない気がするんだが??
無理もない。収録位置が微妙過ぎる。アルバムは本編10曲で、ラストの『Somewhere Near Marseilles ーマルセイユ辺りー』が12分近くもあるもんだから大抵の人はここで聴くのを止めてしまうだろう。せいぜいda capoまでか。
4曲もボーナストラックがあって、しかも直前に同じ曲、『Face My Fears (English Version)』があるのだ。本編の『Face My Fears (Japanese Version)』と併せると都合3回目のご登場。これではリミックスはまた後日、と思われても仕方がない。そして大体その後日はやってこない。
余りにも勿体ない。これまた再三再四申し上げている通り、Skrillexの色濃いオリジナルに較べて、『One Last Kiss』にも通ずる(ってそりゃそうだ同じ人だもんね)ドラマティックな起伏が鮮烈なのがこのA.G. Cook Remix。オリジナルのEDM風味に食傷気味な向きにもきっと訴えるに違いなく。
だが、今更ボーナストラックの、それもリミックスをフィーチャーしようったってなかなかそんな運気は盛り上がらない。せめて何か特別な一押しがないと世に推せないよね。
そこで考えたのだが。新しく『Face My Fears (A.G.Cook Remix)』のJapanese Versionを制作・録音してはどうだろうか。オリジナルのSkrillexの方はEnglish VesrsionとJapanese Versionの両方があるけどA.G.Cook Remixは─そうクレジットはされてはいないが─English Versionしか存在しない。気がついてみたら、後発のLSAS2022ライブ・バージョンにはちゃんと英語日本語両方があるのに! これではコンプリート感に欠けるよね。A.G.Cook RemixにもJapanese Versionを作って綺麗に揃えよう。
で。このリミックスの見せ場といえばラストで『Let Me Face』を116回繰り返す場面。
https://blog.goo.ne.jp/unconsciousnessdiary/e/bce00725b028c1ebad4656b77ed3a5ef
ここのヒカルの歌いっぷりは圧巻なのだが(コピペだけどね)、この部分、Japanese Versionを作ったとしても依然英語歌詞のまんまにしかならないので、あんまりJapanese Versionの恩恵が無い。だったらこのリミックス用にこの繰り返し部分に新しく日本語で歌詞を書き下ろせばまるで見違える出来栄えになるかと思うのだがどうだろうか。なぁに、ヒカルならやれるはず!(御無体な)
どうしてもキングダム・ハーツ3とスクリレックスのイメージが濃く残る『Face My Fears』を、100%“宇多田ヒカルの楽曲”としてイメージを塗り替える為にはそれくらいのことをした方がいいように思います。ってか、コンサートで生歌聴かせるのがいちばん手っ取り早いんだけどねぇ。116回繰り返しは流石に喉が心配になりますけども、LSAS2022を聴く限り非常に素晴らしいパフォーマンスが期待できますわね。そうなる為にも、今一度イメージの塗り替えをして下準備を調えておきたい所存なのでありましたとさ。どう?