無意識日記々

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10年に1度の思い出をより深める為に

で『40代はいろいろ♫』というタイトルもまた企画にストーリー性を持たせる。ニュースで取り上げられたら「あの15歳でデビューした女の子が40歳になったのか」と必ずやコメントされる。

「10年に1度」の頻度ってなかなか凄い。いや実際の間隔は14年と6年なんだけど平均だと10年だ。オリンピックやサッカーワールドカップの2.5倍或いは5倍の間隔。レアにも程があるよな。

ここまで来ると観る方も「あの頃の自分は」と思い返す事になる。自分の場合はインターネットをナローバンドからブロードバンドに切り替えたのが2003年1月19日だったので…って今の世代はナローもブロードもわからんか。昭和人間にとっての「白黒テレビがカラーテレビになった」くらいの感じなのかもしれんな…まぁそんなインターネット黎明期の出来事なのですよ『20代はイケイケ!』は。

『30代はほどほど(はぁと)』は技術革新アピールに失敗したから置くとして、今回の『40代はいろいろ♫』は360Rライブ配信の先駆けとなることが決まっている。今後のバーチャル・リアリティ(この言葉も古めかしくなるか)にとってこの技術がどういう位置を占めるかはまだまだわからないけれども、また10年後20年後の企画の時に「あの頃はあんな技術があったねぇ」と振り返られる筈なのだ。

だが、人によるかもしれないが、実際に私の記憶に強く残っているのはヒカルの歌ってる姿でな。『少年時代』は何の予告もなく歌われて「1月に夏の歌!?」と思いながらも感動したし、前回の人魚と忘却もまた素晴らしかった─配信が途切れさえしなければ、だったけど。今回も結局は、どんな技術革新がお披露目されようが今後真っ先に思い出されるのはヒカルの歌声だろう。…当たり前か。

となると、技術革新がどれだけ歌声に寄り添えるかで思い出が決まる。選曲や演出、セッティングが重要になってくる。今までも何曲か予想している…というか「『初恋』やって!」と熱望しているのだが、自身のオリジナル曲を歌うのであれば、即日とはいかないまでも、その時の同録を、今度はAppleドルビーアトモスではなく、ソニーの360Rでサブスク配信できないもんかね?(勿論普通のステレオ音源も同時に) ステージクラウドが絡んでいるので微妙な所ではあるのだが、ストリーミング・サービスで恒常的に聴けるようにすれば思い出の定着に一役買うと思うんですけどね?

実際、20年前の『20代はイケイケ!』は1月に配信して3月にDVDをリリースするという、当時としては画期的なスピード感でソフト化された。あれのお陰であの時のパフォーマンスが何度も楽しめている。惜しむらくは、音源化されていない為手軽さに欠けるという点であった。今は動画がYouTubeで観れるようになったけども。

なので、今回のヒカルのパフォーマンスは、即座に音源化して配信してうただければ非常に有難いし、それによってイベントの評価も後々上がっていくだろうし、360R音源を配信することで「これを生でやったのか!」という驚嘆もまた広がることだろう。…なんだかヒカルのパフォーマンスが絶品でありそのまま無修正で商品化して大丈夫という大前提を仮借無く信じ込んでしまってる気がするがそれで構わないよね。10年に1度のイベントの価値をまた10年後にバトンパスしていく為にも御一考願いたいわ。