無意識日記々

mirroring of http://blog.goo.ne.jp/unconsciousnessdiary

『40代はいろいろ♫』は360R生配信!!

『40代はいろいろ♫』の詳細が発表された。

《配信イベント「40代はいろいろ♫」 「360 Reality Audio」による世界初のリアルタイム配信で実施決定!》

https://www.utadahikaru.jp/news/detail.html?id=548180

だそうな。…妥当!

「360 Reality Audio(サンロクマル・リアリティ・オーディオ/以下360R)」というのはソニーの空間オーディオの規格のことだ。対比してアップルの空間オーディオの規格のことを「ドルビーアトモス」という。『First Love』と『初恋』の新音源はこのドルビーアトモスでの配信だった。

なぜソニー系列のエピックソニー所属の宇多田ヒカルソニーの規格である360Rでなくアップルのドルビーアトモスで配信を行ったか、その点が不思議だったが、なるほどこうやってしっかり手前方の空間オーディオ規格を大々的にアピールする機会をちゃんと設けていたんだなと。少し納得。まぁ主たる理由は「着々と実積を積み重ねているアップルのドルビーアトモスに対して360Rはまだまだ音源が出揃っていない」といった所なんでしょうけども。

さて。

360Rとか書くと「ん?なんだか6年前の“3DVR”とやらに似ているな? ひょっとして今回も無意識日記さんは1ヶ月間怒り散らして荒ぶるのか??(笑)」と期待された方もいらっしゃるかもしれない。だが残念(?)。今回の企画に関しての私は、

「大いに結構!

 失敗しても構わないから

 大胆に挑戦して欲しい!」

という態度を表明する所でありますよっと。

何がどう違うか。理由は単純。前回の『30代はほどほど。』の3DVRが映像技術であったのに対して、今回の360Rは音声技術だからだ。

前回なぜあれほど(1ヶ月間にもわたって)ずっと怒っていたのかといえば、3DVRの導入が『代は』企画の価値を毀損するものだったからだ。『代は』企画の肝は、宇多田ヒカルの喋りと歌なのだ。音なのよ、主役が。ミュージシャンなんだから当然なんだけど。

前回6年前はそこのところを見失っていた。映像をぐりぐり動かして何が起こったかというとネットの接続不良を巻き起こして『人魚』『忘却』2曲のパフォーマンスをちゃんと聴けない人が続出したのだ。みんな歌を聴きに来ていたというのに。何が大事か優先順位を見誤っていた。

ちょっと思考実験。もし接続不良か何かが起きて、ヒカルさんの「映像のみ」か「音声のみ」かどちらかしかストリーミング出来ないという緊急事態が起こったら、あなたならどちらを選ぶ? 恐らく100人中100人が「音声のみ」の方を選ぶだろう(1万人だと9998人くらいかもしれんが)。映像だけ流されても歯痒くて悔しいだけだが(いやかわいいけどね)、音声のみならラジオのつもりで接すればいいだけだからだ。優先順位なんてほぼほぼわかりきっている。「宇多田ヒカルの寝顔を2時間撮影したDVDがあったら買います」と普段から公言して憚らない正真正銘の変態である私ですら即決なんですよこの二択は。

今回の360Rは、音声技術である。宇多田ヒカルの歌声をよりよく届けたいという狙いは明白だ。それなら大いにチャレンジすればよろしい(←えらそう)。狙い自体に共感できるので、もし失敗に終わったとしても大いに称えたい。何しろ360Rのリアルタイム配信は世界初だそうなので。前人未到の領域に挑戦するならそりゃ試行錯誤は必須となる。大事なのは「宇多田ヒカルの歌声をよりよく届けたい」という心意気なのです。それさえ見せてくれれば納得できる。今回は、そこが違いそうだ。だから大いに支持したいし、楽しみだ。

勿論、無事成功する事をまずは祈っている。抽選で1万人か。当たるといいな。珍しく素直に応募する気になってるよ私。