『今の私が思う幸福』と「昔の私が歌った幸せ」

さて新曲発表に併せてヒカルからのコメントが紹介されている。

『今の私が思う幸福とはなにかの歌ができました。ぜひ大音量で』

そんだけ！？　たった一行かよ！　

これどう解釈すりゃいいんだ？　やる気がない？　それとも真逆で、凄くテーマを簡潔にまとめられた自信の顕れ？？　どちらとも取れるなぁ…

…解釈してみるか。

『今の私が思う』というのは、「昔の私が思ってたのとは違うかもしれない」という意味に捉えられる。ならば今まで歌われてきた宇多田ヒカルの「幸福」とは何だったか。関連する歌詞を列挙してみよう。

『でも言葉を失った瞬間が一番幸せ』【Automatic】

『悲しみは優しい雨に任せて幸せを思い出そう』【Never Let Go】

『幸せになろう』【幸せになろう】

『あなたの幸せ願うほどわがままが増えてくよ』【誰かの願いが叶うころ】

『幸せとか不幸だとか基本的に間違ったコンセプト』【日曜の朝】

『誰よりも幸せであってほしい』【Making Love】

『笑う門には福来る』【Fight The Blues】

『どんな自分が幸せです』【テイク５】

『So Goodbye Happiness』【Goodbye Happiness】

『それなりに幸せで』【真夏の通り雨】

『お墓ん中へ行ければ幸せ／幸せなのに辛い』【忘却】

『あなたに出会えて誰よりも幸せだったと』【嫉妬されるべき人生】

『泣くあなたを慰められる only one である幸せよ』【Time】

『自分の幸せ自分以外の誰にも委ねない』【キレイな人（Find Love）】

……こんなとこかな…ってまたもや列挙してみただけでタイムアップだよ！　コレこの間やったとこだよ！　既視感アリアリだよっ！まるで終わらないdeja vuだよ！　ってことであと８週間、「宇多田ヒカルの『今の私が思う幸福』」をのんびり掘り下げていくとしましょうか。また来週！

無意識日記々