無意識日記々

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日記屋のひとりごと

ちょいと与太話を。

いやねぇ、ホント「キングダム」とのタイアップは全くの予想外、想像の埒外で吃驚しましてですね。中華の、それも戦国時代物ですからね。最近のヒカルさんからは全然想像つかなかったわ。パリコレにまで顔を出すお洒落路線はどこに行ったのやら。汗臭い血生臭い漫画原作の実写映画だなんてねぇ。まぁ「あしたのジョー」はあったけどね。「CASSHERN」もね。

とはいえ。少し違うけど、私もちょっと前まで中華系のコンテンツで「これの主題歌を歌ってくれたらいいなぁ」と思ってた作品がひとつあったのよ。過去形だけど。「小説家になろう」連載の「薬屋のひとりごと」ね。

もういつアニメ化されるんだよと待ちに待たれて漸く今年のアニメ化が発表された作品で。正直ちと遅すぎて時機を逃した感すらあるんだけど(連載始まったの10年以上前だからね)、内容は“架空の”古代中国ということで、こういうのはいつアニメ化しても大丈夫っちゃあ大丈夫だよね。ポケベルやガラケーが出てきちゃうとかじゃないからね。

内容はというとあれやこれやで後宮に入れられた主人公の少女・猫猫(マオマオ)が花街で鍛えられた薬屋としての才覚を発揮しながら後宮や宮廷で起こったトラブルの謎を解いていく物語で。主人公が薬師の少女ってのがポイントでね。

その猫猫ってのが「薬マニア」のみならず「毒マニア」で、薬や毒の効き目を試すために自分で飲んだり自らの左腕を傷つけたりしてまぁ無茶をする。それでも昏く笑っているという非常に特徴的なキャラクターだ。

そんなだからヒカルと似てるとかそういうタイプではないのだけど、そうやって自分の身体を被験体にしてでもやりたいことを追究する姿勢なんかは結構共感するんじゃないかなぁと。何より、自分を傷つけてでもっていうのがね。

それでちょうど先週ヒカルが「採血大好き」ツイートをしたもんで、その、自分の腕に針を刺して喜び、自分の血が吸い取られていくときの様子を冷静に観察し、その時の体や心の状態までつぶさにみつめる目線がどうにも猫猫と重なって見えてしまってね。「いやヒカルさん、“薬屋のひとりごと”の主題歌を歌ってくれたらよかったのにぃ。」とますます思ってしまった、とこういう訳でして。

ヒカルさん、「傷」関連の歌詞って結構あるからねぇ。

『癒やせない傷なんてない』【Wait & See ~リスク~】

『傷つけさせてよ 治してみせるよ』【For You】

『傷つくことも大事だから』【Stay Gold】

『見えない傷が私の魂彩る』【道】

『鏡のような海に 小舟が傷を残す』【夕凪】

『永久に傷つきたい』【誰にも言わない】

まだある気がするけど、兎に角こういうのに強い。「傷」や「痛み」を前向きに捉えるとこが、ヒカルさん、猫猫と共感できるポイントだと思うので、歌ってくれたらなぁと思ってたんだけどね。あと、『キレイな人(Find Love)』の

『汚れたドレスにいつもの私で何が悪りぃ』

とかも猫猫っぽいのよねぇ。

んでも、アニメ公式サイトを見たらもう音楽の所は他の人の名前で埋まってて付け入る隙がなかったわ。残念。神前暁とかアニメゲーム音楽のレジェンドじゃないっすか…。

ということで、もう起用は無さそうなので遠慮なく「こんな願望もありました」と書き綴ってみたのでしたとさ。アニメ自体は観る予定ですけどねっ。猫猫の声、悠木碧なら安心だわ~。