無意識日記々

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私の音したモノを拾って渡した

さて本日は「キングダム 運命の炎」のワールドプレミアの日。夕刻には極々一部の人達に対して『Gold ~また逢う日まで~』の全貌が明らかになる、のかな。フィルムが完成してたら、か。早めの試写の場合未完成品ということもなくはないだろうから。

当然、ある程度の箝口令は敷かれるだろうが、音楽ファンと映画ファンでは感覚が違うこともある。こちらにとっては重要な事も取るに足らないとして見過ごされたり、或いは気軽に曝露しくれたりするかもしれない。ひとまず、反応はチェックしたいところ。

でも寧ろ我々としては、ワールドプレミアが終わった後に公式から出てくる追加情報に期待したい。単純に新しい予告編でまた歌を聴かせてくれということでね。シングル曲としての配信ではあまりないことだけど、ジャケットの先行公開とかがあったら嬉しいな。新しいアー写な!

スタッフ・キャストの舞台挨拶にヒカルが来るかなんて話もしてたっけねぇ。今夏は来日確定なので(なんつっても本人談だからな)、果たしてそれがいつになるのかなのだが、6月と違って7月になってくるとまだ梅雨明け前とはいえ「夏」と言い張っていい季節になってくるので今後は予断を許さない。都内在住の人は道端でヒカルパイセンを見掛けないか注意が必要だ。足下の絆創膏をiPhoneで激写してる人がいたら間違いない。いやもしかしたら影響を受けたファンだったりするかもしれないけれど、その場合は普通にお近づきになっときゃいいのではなかろうか。んでそんなことを言うなら恵比寿のTSUTAYAの前でケータイを拾うかもしれないぞ。あの頃はヒカルパイセンも他人の落としたモノに気がつく前に自分が落とし物をする人だったのだ。…いや待て恵比寿のTSUTAYAってのは拾ってくれた人と待ち合わせした場所であって別にそこでケータイを落とした訳じゃないのか。古い話よの。

『幸せは側で待ってるだけ』という『Gold ~』の歌詞には、そういった落としモノと拾いモノの関係性が比喩されてる気配がする。「幸せの青い鳥」ってヤツですね。外の世界に追い求めていたものが実はずっとそばにいた、っていう。つまりこの歌詞は「気づかれるのを待っている」という意味になるのだろうか。落とし物というのは持ち主が落としたことに気づかなかったから落とし物になった訳で、気づかれた途端に拾われて落とし物から脱却する。ヒカルは「キャッチアンドリリースだ」と言ってたから拾ったモノをそのまま拝借することはないようだけど、その「気づきの経験」は確実に以後の創作活動に活かされるだろう。私達が耳にする曲、音楽、歌に生まれ変わっていくのだ。

そう考えると、ついつい私なんか「新曲を早くフルコーラスで」と焦ってしまっているが、既に歌の「答」のようなものはそこにもう聞こえているのかもしれない。我々は知らなかったのではなく、ただ気づかなかっただけだったと後から気づかされるような、そんな歌になっているとしたら『側で待ってるだけ』という然り気無い言葉がしみじみと響いてくる事に、なるのだろうな。夜を待とう。