無意識日記々

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ますますわからなくなったわGold

土曜日の朝に『Gold ~また逢う日まで~』の新たなるパートが解禁、公開になった。これで前の部分と合わせるとワンコーラスが判明したことなりそう。

『No, No, 知らないよ

 あなたのように輝けるもの

 No, No, 飾りにも

 誰のものにもならない Gold』

歌詞はこんな感じかな? 冒頭の「のううぉうお、のううぉうお」は、その後の文が「知らない」「ならない」と否定文なので多分「No」だろう。でその「ならない」のあとに何て歌ってるのかわからなかったのだが「Goldでは?」というコメントを発見。そうか、ここでタイトル回収すんのか! なるほどね。そう思って聴き直してもそれでもあんまりGoldには聞こえないんだけど位置的にタイトルだとしっくり来るのでこれで正解かな。

で、率直な感想を申しますとですね、「もう映画館行かなくていい気分」になってしまいまして。なんというか、宇多田ヒカルの新しい曲のひとまとまりを聞けて満足してしまったというか「もうこれで全部でいいでしょ」という気分になっちゃいましたのよ。

実際のところ、先に公開されてるパートからは想像していない方にメロディが推移した印象でな。優しく静かに軽やかな、ジャズのようなフォークのような、そしてそのどちらでもないあたりの感覚よね。ピアノのコードとリズムの取り方、そして歌い方の素朴さの割にかなり凝ったコーラスワーク。全く音楽性は違うが、ボサノバが出てきた時の「技術も理論も要るのにメチャメチャ聴き易い!」っていうそういう感想が出てくる曲になってそう。

勿論、前から様々に妄想してるように、『BADモード』アルバムかの流れを汲めばここから「予想もつかない展開」が更に押し寄せてくるだろう、という見立ては勿論出来る一方で、このままシンプルに終わってくれるんならどちらかというとアルバム『初恋』の路線に近くて、宇多田ヒカルウォッチングの視点からしたら「『BADモード』のエレクトロニカ路線からの「揺り戻し」で『初恋』のオーガニック路線に回帰するのもアリかな」なんていう見立ての方も可能かなと。

そうなのよね、次のステップに進む時には今までの作品から「推し進める」場合と「揺り戻しする」場合の両方があるからね、なんだかこれでますますわからなくなったわ。新しいパートが聴けてますますわからなくなるってどういうことなの(笑)。普通は情報が更新されたら予想の幅が狭まるもんなのにねぇ。やれやれ。

いずれにせよ、この『Gold ~また逢う日まで~』という歌は、そんな周囲の喧騒を他所にしっかりとひとつの世界を確立して届けるべき人に届く歌になっているということを知れたので、あたしゃ満足してるっすよ。

でも、うむ、ヒカルさんが『ぜひ大音量で』と言ってくれてる以上、私も結局映画館に足を運ぶことになりそうですわね。そのコメントがどういう意味なのか、ますますわからなくなった上で、ね!(笑)