無意識日記々

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ワガママを 贖う女 いい女

てことで3夜連続DJタイム総浚えがスタートした。既に一度リアルタイムで聴いてるのでBGMにちょうど良いわねぇ。

当然というべきか、『Gold ~また逢う日まで~』もそれぞれにフィーチャーされている。今回初めて聴く人はタイミングや繋ぎをお楽しみにと言いたいが、同時に、この曲のメロディの強度も再確認してうただきたい。宇多田期待。

前にも書いたように、宇多田ヒカルのレパートリーには年間Top10ヒットクラスの楽曲が何曲もあるが、それらとこうやってリズムやループを揃えて並べても何ら遜色ないどころか個性が余計に際立つのが印象的なのだGoldは。いや勿論、ひとりひとり感想は違うだろうけど、私はそう感じてるということね。

チャート上では『Gold~』にそこまで目立った動きはない。ビルボードHot100でも先週の80位を最後に姿を消した。また戻ってくるかもしれないけどね。最初に曲を聴いた時点でこんな感じになるだろうなと予想はしていたので驚きはないけれど、現代はストリーミング主体なので「聴かれていない」が視覚化されてホントにシビアだわねぇ。

だが、そういう市場での評価を軸にする気は毛頭無い…のは無意識日記の伝統なので今更強調することでもないのだけれど、今回の『Gold~』のメロディは個性的で所謂現代令和の売れ線の路線とは一線を画しているというだけで、ヒカルがメロディ・メイカーとして衰えたとか、手を抜いたとか、結果に満足していないとかでは断じてない事だけは大いに強調させて貰いたい。

今回のプロモーション攻勢で思い出したのは2005年の『Passion』だ。あの時もヒカルは、みるからに売れそうにない曲を引っ提げてテレビだラジオだ雑誌だ配信だと縦横無尽八面六臂の大活躍の大立ち回りをみせてくれた。アルバム制作体制に入る前、曲を取り敢えず単独で仕上げて次の予定がないタイミングについついその時代の売れ線からハズレた曲を作ってしまうのはヒカルの本能なのかもしれないが、その「ワガママ」を贖うようにプロモに奮闘する姿はやっぱりいつも通りに美しかった。そして単純に、露出が多いと嬉しかったわね私らも。

なので、『Gold~』のチャートアクションが静かなのも、留まることを知らないプロモ攻勢も、既に通ってきた道だということは出来る。だが、だからといって今までにこんな曲作った事なかったし、こんなにプロモだらけになったこともなかった。1999年当時だって随分厳選してたからねぇ。ということで、新しい事態であるということも確かだ。

幸いながらもうヒカルもキャリア25年弱。1曲や2曲売れないくらいで知名度や評判が揺らぐ事はない。揶揄系のタブロイド(とこの日記)くらいしかこんな話題は出さないだろう。タブロイドとこの日記が異なるのは、ヒカルの能力に微塵も不安も懐疑も抱いていないことだ。極めて順調であるといっていい。『Passion』の時と同様、ますます宇多田ヒカルの可能性が広がった事を大いに喜んでいる最中です。今回ピンと来なかった人も、次とか次の次とかでまたドハマリするかもしれないから、欠かさず新情報はチェックしておいてね。メルマガ登録しときゃいいから☆ そして、最初に書いた通り、DJお三方が三者三様に『Gold~』を過去の名曲群と横並びで響かせてくれているので、そちらもチェックしてみてくれたらこれまた嬉しい。いつものように、尋常じゃない曲だっていうのがつたわってくれるといいな。