無意識日記々

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宇多田ヒカルと…新宿?

ふむ、『Gold ~また逢う日まで~』MV冒頭の場面は新宿西口ヨドバシカメラなのね。尾崎紀世彦に喧嘩を売ったと思ったら今度はヨドバシカメラにも…とか言っても関東ローカルネタだなこれは。ヨドバシカメラ新宿西口本店には専用のCMソングがあるんですよ。「丸い緑の山手線 真ん中通るは中央線 新宿西口駅の前 カメラはヨドバシカメラ♪」っつって。特定の店舗専用に歌詞が用意されてるってのはほんに東京は規模がデカいわねぇ。いや東京以外にもあるけどねこういうの。

って何の話をしてるのかってぇとだな。それくらいにローカルではポピュラーな場所である為、「ロケ聖地」としての意味合いもちょっと変わってくるというかね。あれ全部「新宿西口を再現したスタジオセット」の可能性もあるけど流石にそこまでの予算は無いよな? ヒカルの身柄がロンドンにありながら撮影したからそれだけの為にロンドンに新宿西口駅前を再現してたら面白いんだけどそれは幾ら何でも…と思ったんだどそういやこいつら『BADモード』MVの為にスタジオセットまるごと水槽にぶち込んだりしたんだっけ。やりかねないっちゃやりかねない、か。

まぁそれはさておいて。新宿西口といえば昔の秋葉原なんかと同様ブレードランナー以降のサイバーパンク世界観で参考にされる土地柄だから(そういやIRON MAIDENの「SOMEWHERE IN TIME」のアートワークで参考にされたのどこだろうな?案外道頓堀とかかなぁ…と今やってるFUTURE PAST TOURを羨む日々の私ですがそれもさておき)、MVで取り上げるのも無理からぬことか。日本からの目線で言えばサイバーパンクといっても押井守の「イノセンス」みたいなやつになりそうだけど。

後は勿論椎名林檎なんですが、宇多田ヒカルと関連付けるとなればやっぱり藤圭子だよね。「新宿の女」だからね(亡くなられた時まで、ね)。とはいえ、その歌碑も、引退コンサート会場だった新宿コマ劇場も、何だったらヒカルが『DEEP RIVER』発売日に森山大道と撮影に赴いたゴールデン街も、みんな新宿駅「東口」側なのよねぇ。

いやそんな出口の違いとか何やねんおんなじ新宿駅やろと言われそうだけど、あれだけ規模のデカい駅だと(何しろ1日の乗降者数ン百万人は世界一だそうで)それだけのことで違う文化圏を形成しちゃうのよね。あんな狭い地域にあらゆる店舗・空間が密集しているからか。そこの差は考慮に入れられているのかどうか?

なのでこのMVのディレクターが「宇多田ヒカルと新宿」についてどこまで思い入れというか深い意味を付与してるかは未知数ですわ。それこそ単なる「街並みのひとつ」として入れたカットかもしれないし、そこらへんはMV全編を観てからのお楽しみということにしておきますかね。