無意識日記々

mirroring of http://blog.goo.ne.jp/unconsciousnessdiary

裏方の 歌 敬われ 羨まれ

少し前の話になるけど、例の杏チャンネル「宇多田ヒカルさんと餃子作りました」動画が再生回数300万回を突破して、結果あっさり『Gold ~また逢う日まで~』MVの再生回数を抜き去った。やれやれなのでござる。

もちろん、MVはあまり観ず専ら音楽サブスクの再生回数を回すことに腐心している私みたいな人も多かろうなので、MVの再生回数が総てではないのだが、やっぱり歌は是々非々な一方、「杏と宇多田ヒカルの共演」という「なにそれ?観たい!」な引きの強さは凄いんだなとまざまざと見せつけられた気分。杏チャンネル自体頻繁に100万回再生動画を生んでいるので基礎票も随分と分厚いのだろうし、何より動画自体が楽しいことこの上ないからねぇ。まぁしゃあないか。

そもそも、企画自体が「宇多田ヒカルからの逆オファー」が発端なんだもの。動画が好評ならヒカルが嬉しいわよね。

今夏は昨夏にも増して露出増し増しだった為、当然ながら純粋な歌のみの出演だけに留まらず、特に「まつもtoなかい」への出演はそれなりにリアクションがあったようで、前川清に会いたい話はご当人がこの間YouTubeでも反応していたわよね。母親の元夫に会いたがる娘、という構図は確かに面白いしな。

だが、結局の所、杏さんと並んで話題になったり、前川清との対談?が期待されたりというも、根っこでは「歌ってる時カッコいいから」という前提があってこそなのよね。それとのギャップを生んでこその注目度なのよ。

だからこうやって、新曲のMVよりバラエティ的な企画動画の方が再生数が伸びてるとかってのは確かに逆転現象なんだけども、それは比較するというより下支えする関係性であって、謂わば歌の方が縁の下の力持ちだとか裏方だとか、そういう力関係になってるというのが実際の所。単なるYouTuberだと「おや、歌の動画より料理トーク動画の方が伸びるのか、じゃあそっち路線を増やそう」となったりするだろう。しかし宇多田ヒカルの場合は「いや、そうはならんやろ」とツッコんでおくのが正しい在り方だわよね。実際、げいのうかいに身を置く歌手の人たちが歌が売れないからとバラエティに出てみたらそれがウケちゃって仕事の比重が変わっていったという例が幾らでもあったからねぇ。「え、あの人元々ミュージシャンなの!?」っての、こどもの頃よく驚いていたわ…(遠い目)。あ、前川清もそう思われがちだった? そこまででもなかったか。

そういうわかりきった事を踏まえると、歌以外の仕事が話題にのぼっても「いい宣伝になるな~」とのほほんと構えていられるからよさげなのである。まぁでも次の機会には、杏チャンネルに出るときに、試しに二人で歌ってみた動画をアップしてみて欲しいけれどね。その再生回数は気になるなぁ。餃子とどっちが観られるんだろうねぇ。