どこから手をつけていいかわからないけど、取り敢えず昨夜の出演に軽く触れときますか。「まつもtoなかい」、とてもよかった。
ヒカル本人が『楽』と言っていたように、今までの出演でいちばんリラックスしていたように思う。「自分から面白いことを言おうと力まなくても、何言ってもこの二人が面白くしてくれるから」という絶対の信頼があったんだろうね。事実、面白くしてくれてたわ。
お見事だったのがAIのくだり。ヒカルが「AIは空気読めないから滑った時に(その空気を察して)笑いに変えれない」と指摘した暫く後に松本人志が「全っ然おもろないやん!」「勘弁してくれ」と滑り芸でのツッコミのお手本を立て続けに見せてくれた、あの流れですわ。台本通り…にしては生々しかったように思えるのは欲目かな? ヒカルがきっちりフリを作って、松本が落とす。画面の前でほとほと感心してました私め。
「作曲と「すべらない話」の作り方は似ている」の話もよかったわねぇ。「3本が4本でもいい」の喩えでわかりあえる関係も羨ましかった。こちらで付け加えるなら、まっちゃんの「しょーもない芸人と自分では同じものを見てても覚えてるもんが違う」話は、ヒカルの「落とし物の世界」と繋げて欲しかったかなと。あれもまた、皆が目に入ってる筈だけど見落としてるモノにヒカルが気づく話なのよね。あんなに絆創膏が落ちてるもんなのか!?と思うけど、探してる人は見つけられるんですよ、えぇ。そこが違いを生んでいる、と。
全体的に、「音楽に詳しくないのに音楽番組の司会経験豊富な二人」が気を遣って音楽の話も振ってくれたお陰で、浅く広く視聴者にわかる話が思いの外深いところまで語る羽目になってたのが、ヒカルの容赦の無さというのか…素人にも玄人に見えてる景色を伝えられる能力はやっぱり際立ってたわね。
あとは、歌の毎分視聴率がトーク部分を上回ってたか下回ってたかを知りたいけれど、まー公表されないかー。あたしゃトークに負けた気がしてる(視聴率の上で、ね。あクマでも!)んだけど、どうなんだろうね。それくらい、松本人志&中居正広のコンビは強力だった。地上波テレビで30年以上鍛えてきた人たちって、やっぱ凄いやね。