無意識日記々

mirroring of http://blog.goo.ne.jp/unconsciousnessdiary

「もーえーわい」言うたのにその話ばっかやなお主な…。

なんだか連日AI関連のニュース量が多いな…あたしがそういう記事読んじゃうからかもしれんが。いやラジオでも頻繁に取り上げられているぞ。(テレビも観てあげなさいよ)

で。あたしがいつもAIに対して恐怖心みたいなものを見せないのは、「騙されても構わない」と思っているからだ。私を騙すとこまで学習してくれたら天晴れだもんね。そして、便利なんだったらどんどん使っていこう、使ってくれとも思っているから。全く敵対視していない。勿論新しいツールを利用して騙くらかしてこようという人間は居るだろうがそんなのAIに限ったことではない。人の悪意は昔からずっとあるもので今に始まった事ではないし、それは常に新しい道具を使いたがるものだ。前から言ってる通り「いつものこと」なのだわそんな事態は。

ここで触れるべきポイントは1点だろう。

「AIの出力した歌が宇多田ヒカルの手に依るものだと勘違いさせられるかどうか?」

この1点に当日記の読者の懸念や心配や不安は集約されるかと思う。「これのみ」ということではなく、中心はココだよね、ということね。

で、これについての私の態度も決まっていて。予測はつくだろう、

「騙せるもんなら騙して貰って一向に構わない」

のですよ、えぇ。寧ろ、そんなことになったら絶品の歌唱力で最高の楽曲を歌うパフォーマンスが今まで以上に数多く聴けるのだからいやもう薔薇色パラダイスじゃありませんこと?

何しろ、ヒカルが遠慮なく休める。喉を潰す心配や創造意欲の枯渇なとに惑わされなくて済む。自分が休んでる間に仕事してくれるヤツが現れるんだからね。なんだったら今までになかったモチベーション、「AIにクォリティで負けたくない!」っていう「対抗心」「ライバル心」が芽生えてくるかも。なかなかに新しいフェイズに入りそうで、なんか楽しそう。

ヒカルがもし完敗を認めれば(って音楽に勝ち負けなんかないけどな)それはもう人類の成し遂げられなかった領域の話になるのでいやそんな音楽が生きてる間に聴けるとかどんだけ幸運な人生なんだと。

まぁそこまで到達できたら最早「宇多田ヒカルのフリ」をさせて我々を騙す必要が無くなる気がするけど。というか最初っから騙さなきゃいい。時間の無駄じゃわ。

…と、正直な気持ちを述べてみたが、残念だけど今の設計思想ではヒカルの創造性や歌唱力に追い付くAIは生まれそうにない、というのが今まで散々述べて来た結論よね。だから「そうなったらいいけれど、そうはならんわな。」と思ってる。

逆に、AIは、「ヒカルが積極的に役に立てるツール」としては期待できるかもしれない。自分でマイクの前で歌うことなく、様々なアプローチの歌唱を試聴できるのだから。

特に! 「コーラスパートの録音」に威力を発揮してくれたら嬉しいかもしれない。皆さん御存知の通り三宅彰プロデューサーが一緒に居るとヒカルのコーラスパートは48トラックを越えてくるらしく。つまり、ヒカルの大切な喉を48回以上酷似して何度も何度も似たようなメロディと歌詞を録音し続けてヒカルのトラックは完成させられているのですよ、えぇ。狂気の沙汰だと関係者全員口を揃えて言うんじゃない? ヒカルの大好きなフレディ・マーキュリーもクイーンのレコーディングでそんな風にやってたようだよとか何とか言われて焚きつけられてきたりしてたのかもしれない。…それ言われたら奮起するしかないもんな…。

でもそんなことするくらいなら、AIに微調整任せてコーラスパートを「捏造」すればいいのでは? いや、心理的抵抗があるのもわかるし第一現在のクォリティでは私も反対だがこの世界は日進月歩。放置したままだといい歌は歌ってはくれないけど、ボーカロイドほど詳細に指定しなくても声優さんに頼むくらいの感覚で「自分の声」で歌ってくれるツールにまで私らが生きてる間に成長してくれる可能性はきっとゼロじゃない。ヒカルの喉の酷使が抑えられ、レコーディング時間も早まり、リリース時期も前倒し、バジェットも安く済むとなればみんな幸せではないですか。で、そんときに注意すべき点があって。きっとこれがいちばん大事なんだけど、コーラスの録音にAIをツールとして使った事をちゃんと毎回クレジットに表記する事だね。どんな時も常に何が悪いって「悪意をもって欺くこと」なのだから。これは時代の情勢とかとは一切関係のないかなり普遍的な真理なのだと思うよ。

という風に現時点では考えているので、私には不安や恐怖や焦燥はあんまりないのでした。人の悪意だけは退けたいけど、それはAIの有る無しに関係ない昔からずっと続いてる事柄だから、ってことですね。