無意識日記々

mirroring of http://blog.goo.ne.jp/unconsciousnessdiary

奇跡的な必然

アニメ「葬送のフリーレン」、主題歌が発表になったのね。OPがYOASOBIでEDがmiletってどんだけこの作品に賭けてるんだ日テレは。特にYOASOBIは目下「アイドル」が凶悪な再生回数を叩き出してる事から新曲への注目度は最高潮、なのだろう。知らんけど。

2021年「不滅のあなたへ」の『PINK BLOOD』の提供から宇多田ヒカルもいよいよテレビシリーズアニメ業界へ進出か、と思われたのだが多分そこは是々非々なので、ヒカルが気に入る作品がどれだけあるかにかかってるわね。そんな中実写映画「キングダム」への提供となったのだけど、こちらも漫画原作でテレビアニメシリーズも長年放映されてる作品なもんだからヒカルも原作漫画を読む機会があって結び付くことが出来た、という言い方が出来る。

こういうケースは初めてではなく、例えば『Show Me Love (Not A Dream)』を提供した山下智久主演の実写映画「あしたのジョー」(2011年公開)もまた「キングダム」と同じく漫画原作で長年テレビアニメシリーズが愛されていた作品だった。ただこちらは、明言はされていないものの、『嫉妬されるべき人生』を提供した2019年の「パラレルワールド・ラブストーリー」の時と同じケースで、既に仕上がっていた楽曲を映画に宛がったものだとは思われる。

漫画原作でいうなら『Time』を提供したテレビドラマシリーズ「美食探偵 明智五郎」もそれに当て嵌まるけれど、こうしてみるとシンプルに「漫画って強いなぁ」と思わずにはいられない。「パラレルワールド・ラブストーリー」は小説原作だけどね。

ヒカルは漫画で日本語を覚えた面も強いというし、なんなら漫画原作のテレビアニメシリーズの主題歌をもっと担当してもいいかとは思うが、こればっかりは巡り合わせとしか言えない、と私なんかでもそういう平凡なことしか言えないわ。

それを考えるとエヴァンゲリオンとの相性の良さ、タイミングの良さは奇跡的な必然だったとも言える。今日で関東大震災からちょうど100年だが、ヒカルが『Beautiful World』を提供した映画「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序」が公開されて16年の記念日でもある。2023年現在は挙ってJ-popのトップ・アーティストがテレビや映画のアニメ作品に楽曲を提供しているが、16年前の2007年当時はそこまでそうではなかった。そこに宇多田ヒカルという日本歴代最高記録を持つアーティストが名乗りを上げたからそれはもう衝撃的だったのだ。ここらへんから「アニメはヲタクが観るもの」という認識が「誰でも観るもの」へと変化していったようにも思える。勿論本格的な変化はアニメサブスクチャンネルの普及を待たないといけなかったけどね。

漫画原作のテレビアニメシリーズ「葬送のフリーレン」の初回は本来劇場公開映画作品放送枠である金曜ロードSHOW!を乗っ取ってまるまる2時間放送される予定だ。そして主題歌は今年最も聴かれているアーティスト。思えば遠くへ来たもんだ、というのが老害側の正直な実感なのだが、ここに至る過程の中で重要な転換点の1つを宇多田ヒカルが齎したという事実は、ほんのちょびっとでいいから踏まえておきたいなと自分に言い聞かせてるまだまだクソ暑い9月1日の朝なのでありましたとさ。