無意識日記々

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歌が良すぎて映画への興味が薄れている件について

「キングダム 運命の炎」封切りまであと10日を切り、ここから更に映画・主題歌共にプロモーションが加速していくターンに入っていく。この週末にもう一押し何かあるかな?

私はというと、『Gold ~また逢う日まで~』をワンコーラス聴けてそれでかなり満足してしまい、「キングダム」シリーズ原作への興味はそこまで伸びていない。こっちは共和国民なのに20年以上前から王国にばかりに肩入れするもんだから…なんていう理由ではないのだが(なんやねんそれは)、最初の頃は原作漫画を読み始めようかどうしようか悩んでいたのだけど、結局このまま公開までアニメすら観ずにいきそうだ。

映画前2作を観てこのシリーズの鉄板ぶりを確信出来たというのも大きかった。これは外さんわ。先日「君はどう生きるか」を観に行った際に見た予告編の中でもこの夏の人気をMI最新作と二分するだろうなと思えたし特に不安もない。映画を観たら必ずや楽しめるだろう。

その“鉄板ぶり”が、過ぎるのかもしれない。なんというか、この作風では宇多田ヒカルとマジックを起こしにくいんではないかなと。違和感はないけれど、全くの予想外にまではなりそうになく。ならば結局新曲『Gold~』は、それ単独で宇多田ヒカルの新曲として接する事が出来れば十分だろうなとなっている。エンディングで流れるのを確認して、歌詞のどの部分で「気を遣った」のかがわかればいいかなと。勿論、こうやって新曲発表の場を設けてくれた点に関しては最大級に感謝している。ありがとうね。

多分また「この映画のエンディングにピッタリだった!」とキングダムのファンからも絶賛される歌詞を書いてくれているだろう。非常に高度なレベルでの話なのに確実に期待に応えた成果を上げてくれるという信頼を築いているのは本来それだけで途方もなさ過ぎるのだが、そういうのを全部ぶっちぎって、ヒカルはひとり異次元なのよね。タイアップがあってもなくても宇多田ヒカルはひとりでとんでもなくぶっ飛んでいる。

10年前宮崎駿の「風立ちぬ」を観て「やっぱ駿は凄ぇなぁ!」と感動してこの日記で7~8回連載した。今回の「君たちはどう生きるか」でそれをしないのは、前作より劣るからでは全く無く、寧ろ確り10年分パワーアップして前作を軽く上回る作品に仕上げてきた事に「とんでもない82歳だな!!!」と驚嘆しまくってるんだけど、その10年の間に宇多田ヒカルが、ただでさえ元々化け物じみていたのに最早「星を喰らう怪物」とでもいうか、もっともっととんでもなくぶっ飛んだアーティストに成長してくれていてその姿をこちらが日々追っているからなのだ。何度も繰り返すが、『BADモード』はあれで最高傑作ではないのである。これから、いつのタイミングになるかはわからないが、あれが過渡期だったといえる境地に必ずや到達する。お互い平和で健康で生きのびていれば、ですがね。そんなモンスターを普段から日常的に(遠くからではありますが)みているので、最早ちょっとやそっとのことで驚いていては身が保たないのでありました。なので今回、ひたすらヒカルの曲にフォーカスして楽しみたいモードになっていきそうです。映画は映画で目いっぱい楽しんでくるけどねっ。