無意識日記々

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GoldのEPがリリースされました

『Gold ~また逢う日まで~』のEPがリリースされた。殆どが既発音源…というか「ほぼ既知の音のみ」な筈なのにえらいボリュームだわ。曲自体のスケールが大きいってのがデカいんか。

慌ててても仕方がないのでひとつひとつみていこうか。まずはオリジナルの『Gold ~また逢う日まで~』のInstrumentalから。

なるほど、メイン・ヴォーカル以外のバックコーラスも全部カットして「器楽演奏のみ(Instrumental Only)」にしてきたのね。看板に偽りなしというか、これはKaraoke Versionとは違うのだぞと。いや、バックコーラスも人数集めて人力で再現すればカラオケと言えなくもな…無理な話ですね(笑)。

インスト・バージョンの醍醐味は「聴き手側の重心が変わること」だ。歌が中心だとして眺めていた景色も、その中心がなくなるとバランスが変わって少し違う角度から眺めることになる。そうすると、同じモノでも違って聞こえる。円錐は真横から眺めると三角形だが底から眺めるとまんまるだ。聴覚だとそこまで劇的な差は出なくとも、インスト・バージョンを聴いたときに「あれ、こんな音鳴ってたっけ?」と思った音をオリジナルで聴き直してみると「これかぁ! 耳には入ってたわ!」となる事がしばしばある。

例えば今回なら、1:19~1:49まで流れているシンセのメロディ。歌有りで聴いていた時は「あぁこれがヒカルの言っていた“アレンジが先に出来た”ってヤツかな」とか何とか思いながら歌のサブ・ラインとして堪能していたのだけど、こうやって歌が無くなって中央に持ってきて聴くと「こういうメロディだったんか~」とあらためて魅力を再発見。「とと姉ちゃん」で“主人公の妹”という脇役だった杉咲花が「花のち晴れ〜花男 Next Season〜」で主役張るのを見て「こんな子だったんだ~」と認識を新たにした、みたいなそんな感動があった。…ちょっと喩えとしては違うか? でもまぁ、そんな感じよ。

他にも「後半、歌の展開は目まぐるしい割にリズム自体はシンプルだった」とか、「バックコーラスの低音部の更に底で結構アタックの強いベースラインが入ってた」とか、大小様々な発見があったよ。いやホント、ヒカルさんはアレンジャー/プロデューサーなんだから、新曲が出る度に毎度こうやってInstrumentalをリリースして欲しいですよ。なのでこのEPの発売は、大変ぐっちょぶなのでありました。 ナイス判断です@Hikki_Staff の皆様!