無意識日記々

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UHSC3やベスト盤のリリースはある?

Utada Hikaru Single Cillection Vol.2』(以下UHSC2)リリースから13年か。最近当日記では25周年記念日目前と連呼しているけど、13年前の2010年一杯、ちょうどこのUHSC2がリリースされ『WILD LIFE』が催された時点で「第一期・宇多田ヒカル 完」という認識があるリスナーが多いんじゃないだろうか。(完全に蛇足な余談だけどKANの訃報に際して「KANがガンで完か」とかなんとか呟こうかと思ったけど余りにも不謹慎で取り止めたという事が…ホント蛇足だな。素敵なエンターテイナーでした彼は…。)

で、そんな認識がある人にとっては、つまり、第一期は1998年12月~2010年12月の12年間なので(Cubic UやWarning! やSweet&Sourからの人はもうちょい長いけども)、そこから13年が経過したというのは、勿論6年半の活動休止期間があったとはいえ、最初の12年以上の時間が経過しているということになるので、その第一期の活動を相対化してみれる時期になってきたのかなとも思えてくる。

実際、そのUHSC2以降、『Fantôme』『初恋』『BADモード』とオリジナル・アルバムを3枚発表しているので、『Single Collection Vol.1』が『First Love』『Distance』『DEEP RIVER』のオリジナル・アルバム3枚をメインにしていたこと、UHSC2が『ULTRA BLUE』と『HEART STATION』のオリジナル・アルバム2枚と5曲の新録曲で構成されていた事を思い出すと、今はいつ『Single Collection Vol.3』が発表になってもおかしくない時期にまでは来ているといえる。

だが、それぞれの事情を鑑みると、今すぐにUHSC3が実際にリリースされるかというと可能性はそう高くない。UHSC1の時はUTADAの全米デビューで宇多田ヒカル名義の作品が暫くリリースされないという理由があったし、今日発売記念日を迎えているUHSC2はその後無期限休止期間に突入するということで是非もなかった。或いは、新録曲を用意するのが5曲が限界だった為にシングル集という体裁を借りた、という見方も出

来た。

そういった過去の個々の事情を踏まえると、今SC3をリリースする意義は薄い。今夏のプロモ攻勢からしてもまだまだ長期の活動休止に入る兆候はみられない。こどもの養育時期から考えても、そうそう大きな動きがある訳でもないだろう。ヒカルならその気になれば「国境を跨いで転校」とかも可能だろうけれどね。

そうなると、前々からチラチラ触れているように、まだ「初のベスト盤」をリリースする方が可能性はある。25周年だしね。とはいえ、サブスクを聴いてる人にとっては、既存音源のベスト盤なんてプレイリスト配ってくれればいい話なので、フィジカルの充実が目玉にはなるか。安室奈美恵の騒動で、「やっぱりフィジカルで揃えておきたい」と思う人にとってもタイムリーな話になる。

でもなー。『Gold ~また逢う日まで~』までを聴く限り、ここでヒカルの創造性にストップをかける意味ある?というのが本音なところでな。もっと過激派なことを言えば、ツアーを後回しにしてでも新曲制作に没頭して欲しいまで思っちゃう(ここはファンやリスナーの間でも意見の分かれるところだろう)。アルバム『BADモード』も『Gold~』も、「まだまだ走っている途中」という印象をもっている。13年前の今日にCDリリースされた『Goodbye Happiness』や『Can't Wait 'Til Christmas』のように(もうすぐクリスマスですねー)、ある種の到達点に達したと感じさせる完成度からはまだまだ程遠い。創造性が現在進行形に過ぎるので、UHSC3やベスト盤などは、せめてデビュー30周年まで待って貰えないだろうかというのが、日々新曲を楽しみ次の新曲を待ち望む身から出る本音だったりするのです。果たして次の一手は、一体全体何になるんでしょうね?