無意識日記々

mirroring of http://blog.goo.ne.jp/unconsciousnessdiary

つぶやきの裏側

アンケートの時に頭を悩ませるのが、質問の仕方と選択肢の設置だ。#Hikki_Survey のQ3&Q4は、非常に素朴な疑問、「ヒカルが海外公演するとしたら、どれくらいの人が行くのだろう?」というところからスタートしているけれど、それに沿って具体的に、140字以内の質問と25文字以下の選択肢に落とし込むのは結構難しい。実際、今回用意した「行く」「行くことを検討すると思う」「行けたらと思うが難しそう」「行かない」という4択を提示されて「どれも当て嵌まらないなぁ」と困惑した人も結構在るのではないかなと思う。

この、「わかりやすさ」と「拾い上げ切ること」のトレードオフは、いつだって悩ましい。最もポピュラーなのが人間を「男」「女」の二択に分ける事で、これによる利便性の大きさはかなりのものである一方、そこに当て嵌まらない人からすれば排斥同然だったりもする。要するに雑なのだ。しかし、だからといって、ではLGBTQetc.に性嗜好と性自認の区別を掛け合わせて…となると、雑さは解消されていくが今度は「わかりやすさ」が犠牲になる。「用語が増えすぎて何が何だかわからない」と思ってる人結構多いんじゃないかな。そうなると結局よい事態にはなりづらい。

なので、「少しゆるめる」のがいいのかなぁと、ぼんやり思う。アンケートの選択肢の話に戻すと、「行く」「行かない」はキッパリわかりやすくて明解な一方、当然沢山居る「行くかどうか思い悩むひと」には当て嵌まらない。勿論それらを「その他」として総ての受け皿にするのもひとつの方法なのだろうが、「どちらかといえば行くかな」「どちらかといえば行かないかな」のいう積極性のグラデーション/濃淡を拾い上げられたらなと思って「行くことを検討すると思う」と「行けたらと思うが難しそう」の二択を真ん中に置いた。本音は「行けるんなら行きたいけど現実には様々な問題があるし」なのだから、こんなアンケートをとった場合には「うーん、答えられないなぁ今は」と回答自体を回避してしまう人が結構在るんじゃないかと思うのだ。そんな人たちが少しでも「あ、この言い方なら当て嵌まるかも」と捉えて回答してくれてたら、嬉しい。

例えば二択目の「行くことを検討すると思う」の「と思う」って、別に要らないもんね。「行くことを検討する」で十分。論理的にはね。でも、感情的には「と思う」がついてる方がより実際の気持ちに近くなるケースが増えるかなと。三択目も、これが「どちらかというと行かない」だと、論理的にはほぼ同値でも、感情的にはそういうことじゃない、ってなるからさ。本当は行きたいのに、っていう気持ちが大事なんだから。

…ってなんだこれ(苦笑)。こんなこと書く予定無かったんだけどな。まぁいいか書いちゃったから。呟きの裏側みたいな話、あんまりしないもんね。そして、そんな風にあれやこれやと考えて140字に収めてる人たちに共感して貰えたら、これまた嬉しいのでありましたとさ。