くぅ、あんまりにもみんなからのHikkiへのバースデイ・メッセージが熱いもんばっかりなもんで、こっちはクールに何食わぬ顔をして別の話題を話しながら気づいてないフリをしつつ流れの中でさり気無くおめでとうを言い放とう、だなんて想定しながら前回の日記を書いたのに、読み直してみたら単に唐突なだけ&冷たいヤツなだけ、だったぜ…。…うん、反省会終了。気を取り直して。
ベスト・アルバム『SCIENCE FICTION 』に収録される新録曲は次の3つ。
Addicted To You (Re-Recording)
traveling (Re-Recording)
光 (Re-Recording)
この3曲の記述の順序については、恐らく「アルファベット順から五十音順」という全体の曲目リストに合わせたものだろうから今は考えなくていいだろう。曲順もきっとこうではないのだろうし。問題は、何故この3曲なのかということだ。裏を返せば、ほかの第1期の曲はリレコーディングしなくてよかったの?とも言える。
ヒントとなるのは、『First Love (2022 Mix)』だ。ボーッとしてて最初気づいていなかったのだが、他の第1期の曲が軒並み総て『(2024 Mix)』なのに対して、これだけ『(2022 Mix)』なのである。つまり、
「少なくとも『First Love』に関しては、一昨年EP『First Love / 初恋』の一曲としてリリースした音源で充分だった。そこから更に新たにリミックスする必要や理由が見出せなかった。」
ということになる気がしている。もっと言えば、他の『(2024 Mix)』の“リミックス加減”も、『First Love (2022 Mix)』と同等のものになっているのではないか? と推測したくなるのよ。
「『First Love (2022 Mix)』のリミックス加減」といえば…そういや珍しく真面目に(?)レビューしてたんだっけこのトラックは。なので細かい話は↓こちらをお読みうただくとして。
【『First Love (2022 Mix)』を普通にレビューしてみた】
https://blog.goo.ne.jp/unconsciousnessdiary/e/52fc308763f40f6865284e2940297fea
読んでない人向けに要約すると、曲の構成や編曲、メインのヴォーカルラインは基本的に弄らず、ちょっとしたフェイクを付け加えたり、オリジナルではあまりよく聞こえなかった楽器をよく聞こえるようにしたりといった控えめな変化に留めているということ、そして何より、ミックスの方向性が「空間オーディオ向け」になっている点が大きな特徴だ。
なので多分、第1期曲の『(2024 Mix)』というのは、『First Love (2022 Mix)』と同様に、
「(当時ボツになってた)ちょっとしたヒカルのアドリブなんかも加えつつもそこまで大きくアレンジを弄る事なく現代的な空間オーディオ風味のサウンドにブラッシュアップしたもの」
となっている公算が高い。オリジナルのイメージを大胆に崩しにきたリミックスとかには、なっていないだろう。寧ろ、まだアナウンスはされていないが、ベスト・アルバムのフィジカルリリースと前後して、空間オーディオ・バージョンが配信販売されるケースを想定した方がよさそうだ。ドルビーアトモスとか、360Rとか、そういうヤツね。ただ、だとしたら第2期曲はどうしてくれんねん?という疑問は出てくるけども。特に『初恋』は一昨年ドルビーアトモス版リマスターしたばかりだしな。
それで、仮にも以上の見立てを真実として踏まえてみるとすると、3曲の新録曲はそれに留まらない変化を楽曲に加えてくれている筈なのだ。これまた『First Love』を例にとれば、ライブEP『40代はいろいろ♫ - Live from Metropolis Studios -』に収録された『First Love (Live 2023)』が、よい参考になるだろう。
このバージョンでとられた方法論が、新たな新録曲3曲のサウンド・コンセプトでも援用されているのではないか、そう予想する。そこらへんの細かい話はまた次回から、かな。嗚呼、怒涛の1週間でしたね…。