無意識日記々

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SFって…S(少しだけ)F(不安が残ります)?


「ツアーと連動するベストアルバムに収録される再録曲は、ライブ向けのアレンジになっているだろう」と予想する中で、その再録曲に『traveling』が含まれている事にほくそ笑まずにはいられない。単に好きな曲だからなんですけどね。


既述通り、『traveling』はその発売以来、宇多田ヒカル名義のフルコンサートで歌われなかった事はない。2004年『ヒカルの5』、2006年『UTADA UNITED 2006』、2010年『WILD LIFE』、2018年『Laughter In The Dark Tour 2018』と4回連続で登場しているのだ。そしてそれぞれ、


・2曲目(光とLettersの間)@ヒカルの5

・4曲目(Openingを1曲目としてThis Is LoveとMovin’ on without youの間)@UTADA UNITED 2006

・3曲目(Openingを1曲目としてGoodbye Happinessとテイク5の間)@WILD LIFE

・3曲目(道とCOLORSの間)@Laughter In The Dark Tour 2018


という風に、「コンサートの最序盤でアップテンポ且つダンサブルなナンバーに引き続いて更に場内を盛り上げる為に歌われるポジション」に必ず配されている楽曲なのだ。勿論真の皆勤賞は『Automatic』と『First Love』の2曲なのでそれらには及ばないものの、この『traveling』は、斯様にして「宇多田ヒカルのコンサートの顔」と言っても過言ではないほどの確固たるポジションを築いている。


その曲がリレコーディングされる。寧ろこれを不安に思う人も多いかもしれないね。ライブの定番曲であるからこそ、いつもと同じサウンドでいて欲しい。そう願われることも多かろうて。でも、このタイミングで新録しておいてライブではオリジナルバージョンで、なんてことは流石にないだろう。あー新しいのも聴いてみたいけど、コンサートでは慣れ親しんだサウンドを浴びたい!でないと安心してノれないじゃん!そんな風に思うのもよくわかる。


そうだわねぇ、私の予想だとねぇ、『traveling』はリレコーディングしても、アレンジ自体はあんまり変えてこない気がするのよね。というのも、この曲、骨格がシンプルで弄りようがないというか、だからこそリミックスは奔放に遊びまくれるんだけど、ライブ向けとなったら、実地に爆音で鳴らすんだし、原点回帰な骨格勝負が相応しい気がしていてな。


なので、アレンジよりも時間軸方向の変更─曲構成なんかを変えてくるんじゃないかな? 例えばイントロ。オリジナルは何の前触れもなく0:00からリズムインしてくるので、この曲はライブでは前曲のエンディングからそのまま突入していくことが多かったりする。なので、今回新録するなら新しくイントロを追加するとか、そういうのが有り得るのではないかなと。Bahiatronic Mixみたいに、アカペラのコーラスから入るとかいいかもね。


他には…ライブでの『traveling』って、楽曲終盤『みんな躍り出す時間だ』の後に、ご当地名を歌うじゃないですか。『よこはまアリ〜ィナ〜〜♪』とか『とりぎんぶんかかいか〜〜ん♪』とか。たまに尺に苦労してるけど(笑)、あそこをスタジオで録ったらどんな歌詞を入れるのか、気になるわ。『traveling』のリレコーディングって、そういう所を弄ってくるんじゃあ、ないかな。



…だなんて、妄想に妄想を積み重ねてかなり明後日な方向に走り抜けてしまってる気がするけれど、新しい作品がリリースされるんだから期待に胸膨らませるのは当然というか、いやそこは膨らませるより先に寄せて目立っとけよとか言いたくなるけれど(笑)、ほぼ100%の確率で『traveling』は歌ってくれるだろうから、そこはもう少しの不安もありませんぜっ。