1972年5th「危機」を通して聴いて、そしてもう一度この1974年の7th「Relayer」に戻ってきてみる。こないだ聴いたときはキーボードが
リック・ウェイクマンからパトリック・モラーツに変わった特徴に耳がいっていたが、こうやって聴いてみると寧ろモラーツは最初結構控えめに音色の選定なんかでリックのことを尊重していたんじゃないかという感触がわいてきた。特に1曲目の最初の7分間なんかは、結構それまでに確立された「YESの様式」に忠実にせんとする意識が感じられる。しかし、徐々に彼の個性が出てくると、俄然
サウンドが活気づいてくる。リックが担っていた整合性への拘りがモラーツの弾力性の高い洗練されたテクニックへと置き換わって出来た名曲が「SoundChaser」だというのなら結構合点がいくかもしれない。まぁ、間に入ってる6th「海洋
地形学」を聴いてから、またYESには戻ってきてみることにしよう。点数は適当。201202012228追記。(
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