Give Me A Reasonの話が出たのでひとつ寄り道をしていこう。この曲は、幸せになろうと並べて聴くと面白い。
『やっと見つけた答は姿を変え
私を惑わす Hey
くやしいほど遠くから からかわれてるみたい』
『その続きを知りたくて
賢者を訪ねた
すると彼は言いました
「教えない」』
どうやら光にとって真理や真実、或いはそれを知る者というのは、彼女をからかっている、或いは試していると感じているようだ。
『ひとりだけの誓い ギュッとささやいて眠る』
『忘れそうになるその都度に
また交わしたい静かな誓い』
ひとりだけの誓いだったのがひとと交わすものになっている。
『明日をみつめようとしないで』
『明日は今日よりも…』
この『…』の先がどうなっているのかが気に掛かる。
『振り返りながら来た道』
『もう立ち止まることを恐れないよ』
『寄り道もしたけど…』
曲が切り替わっている事を危うく見過ごす所だ。
『ほんとはワケなんていらない』
『言い訳は無用』
色々考えた挙げ句、大体同じ結論に達する。
なかなかの符合をみせている2曲、もっと言ってしまうと光の楽曲群には共通したテーマが一貫して流れていて、それがこの2曲を取り上げた時にも顕現した、という言い方もできる。作詞の間隔は3年といった所だが、その間に何が変化して何が不変であったか、今から考えてみるのも興味深いかもしれないよ。