無意識日記々

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そうなれ。いや、そうなる。

そして今日は『光』発売記念日か。キングダムハーツの発売日も付近だったかな。ゲーム業界の発表のサイクルやタイミングは把握していないのでどういったアプローチがあるかは知らないけれど、今週中に『誓い』&『Don't Think Twice』の続報があればと願う次第だ。

『光』は自分の名前を冠しながらも当時の婚約相手との事を歌っているのでついつい「色々歌ってるけど、でも、離婚したよね」と思ってしまう。それに対する反論も難しい。歌にすると残るのは宿命だ。残す為に歌うのでもあるのだから。

ならばこの『誓い』で、上書きを果たせれば過去も昇華出来るかな。16年前の歌に今更昇華も何もないのだが、寧ろ歌うヒカルの方が気になるかもしれない。聴いてる方は大概無責任だからな。こちらとしても祝福した手前、という感情が…いや、あんまり残ってないんだけど(笑)、ライブで『光』を聴いた時の感情みたいなもの、つまり、『Utada United 2006』で聴いた『光』は『ヒカルの5』で聴いた『光』とは少し違っていたし、『WILD LIFE』での『光』は、「あ、躊躇わずに歌うんだ」と安堵してた覚えがある。こちらが気にするというより、ヒカルが気にしていないか気になっていた、というのが実際だった。ヒカルが気にしていないのなら、珠玉の名曲、これからもバンバン歌って貰わないと。キングダムハーツのみならず、宇多田ヒカルのテーマソングなんだし。

なので『誓い』による上書きというのは、主にライブコンサートでの効果を考慮したものだ。今生まれる名曲によって、過去の名曲をいい意味で過去のものとする、という一見禅問答のような役割を担えるだけの胆力をもっているのではないか、何度も強調してきたように、『光』と『Passion』の系譜を引き継ぐ力強さを(既に明らかに)持っているでしょう、という確信に満ちた期待がある。そうなれ。いや、そうなる。

ミュージシャンの印象はどうしても初期の名曲に縛られる。以後はどれだけクォリティーの高い曲をリリースしても同等程度だとまともに見向きもされない。まっさらに新曲と向き合って貰うには一旦忘れて貰う必要すらある。それは言い過ぎにしても、過去は偉大であればあるほど呪縛となる。16年経っても『光』の威光は強い。『誓い』がその眩い光でどれだけ押し返せるか、同じく光れるかでライブコンサートの色合い自体が変わってくるだろう。その意味で、責任重大なのである。