無意識日記々

mirroring of http://blog.goo.ne.jp/unconsciousnessdiary

フリーコンテンツの元祖

あぁ、ラジオ局の話の続きだっけ。要するに、媒体としてのラジオ局・ラジオ放送というのは時代の荒波に対してとても強いという話。ラジオは斜陽業界だと言われて久しいが、テレビと違って原理がシンプルで制作に予算も掛からない為、如何に他の方法―つまり今ならインターネットだが―が普及しても早々になくならない。特に中長波域は…って技術的な話はいいか。テレビは電波で二次元の情報を送るからデジタル化が必然だが音声はアナログのままで十分なのだ、という点だけ踏まえときゃいい。

4年前はステッカーを配布するなどかなり気合いを入れてラジオプロモーションを行った。元々FM放送で火がついたアーティストだったから、という理由もあったようだが、ラジオを聴く層にアピールする方が売上に繋がるという側面もあったのかもしれない。

PCを通したプロモーションというのは知名度が上がっても必ずしも売上に繋がるとは限らない。ニコニコ動画100万回再生のアニメ作品がBD/DVD売上1万枚に達しない、という話もちらほら聞く。無料で消費されるコンテンツはどこまで行っても無料…そんな風に捉えておいた方がいい。

これが携帯電話となるとちょっと事情が違っている…いた、と言った方がいいかもしれない。携帯からのアクセスは代行決済の威力によって特に音楽の世界では猛威をふるった。宇多田ヒカルもその恩恵を受けた一人だが、もう今はスマートフォンの時代である。UTUBEで幾らでも再生できるのに、わざわざ過去な楽曲とか買ってもらえるのかねぇ…。

その点ラジオはどうだろうか。これを考えるのは難しい。元々、今ではYoutubeなどで当たり前になった"無料で音楽聴き放題"の先駆者はラジオ放送である。選曲はできなかったが選局はできた、という感じではあるが。その点を考えるとラジオを聴く層にもあまり購買は期待できないのだろうか…という話からまた次回。