無意識日記々

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情熱と聖域の音遣いの違い

んで何だっけ。ああそうそう、PassionとSanctuaryのサウンドの違いについてまだ触れてなかった。まずはそこから。

といっても殆ど違いはない。特にバックの演奏に関しては取り立てて変更点がある訳ではなく、リミックスした形跡はあんまり見当たらない。基本的に、マスタリングレベル(といっても昨今はここにエンコーディングというプロセスも入るんだが)での違いという事になるだろう。そのつもりで聴き較べてみると、PassionよりSanctuaryの方がやや全体的に締まった音作りになっていて、幻想的な広がりよりヴォーカルを際だたせるサウンドに少しばかり寄っているようにも聞こえる。とはいえ、多分意識して聴き比べないとわからないくらいの差しかない。余り気にする必要はないだろう。

これに対して、メイン・ヴォーカルの方は、レコーディング自体別物だからかなりの差異がみられる。ひょっとしたらレコーディング時期も場所も全く別かもしれない。Sanctuaryの詳細なクレジットってどっかに出てたっけ? 歌詞すら判明してないのだから無理な話か。

聴き比べてみると、Sanctuaryの方がヴォーカルの定位が高く、何やら上から降り注ぐような覆い被さるような印象を受ける。日本語詞に比べて更に雄大でゆったりとした流れを意識して書かれた歌詞だし、何よりもっと"神めいた"内容("飛ぶ天使"とかね)だから全体的に浮き世離れした感覚がある。

Passionの方が、そるに較べて定位が低く、より落ち着いた、地に着いた印象を受ける。リバーブ(エコー)も控えめで、少し離れた場所で立って歌っているような人間味をより強く感じさせる。向こうでは天使が飛ぶ一方、こちらは大きな看板の下に居たりするので、その違いがサウンドにも反映されているとみるべきか。

尤も、HikaruがこのPassionとSanctuaryのミキシングにそれぞれ立ち合ったかどうかはわからない。こういうサウンドになったのも偶然かもしれない。いつか、全く同じ条件のもとでリマスタリングしてリリースしてくれたら比較が捗って有り難いのだがなぁ。

ちな!みに、PassionのPVの冒頭では天使が飛んでいるがこれはSanctuaryの歌詞"Angels in Flight"からとったものだろう。以前述べた通り、"光"のPVのコンセプトは"Simple And Clean"(確かにワンショットはシンプル極まりないし、ずっと洗いものをしていてクリーンには違いない!)であり、PassionのPVのコンセプトは「聖域/Sanctuary」となっていて、それぞれの英語バージョンのタイトルである。何でこういう風にしたのかいちど当事者達に訊いてみたいが、サマになってるからまぁ別にいいか。