無意識日記々

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マスター・オブ・照れモニー

Hikaruは自分のMCなんて聞きたくない、編集してる時も極力聴かないようにすると言っていたが、ファンの方は「あの歌とのギャップがいいんだ」と言って譲らない(?)。需要と供給のミスマッチ(??)だが、多分本人はMCの事を勘違いしてるんだと思う。幾つかのアーティストに限っていえば(そしてそれは他のアーティストにもあてはまるかもしれない)、多くのMCでの名調子は"台本"である。しかも、ただ言う台詞を決めているだけでなく、身振り手振りや間のとり方まで計算されている事が多い。何で門外漢の私がそんな事を知っているかといえば、ただインタビューで読んだ事があるってだけでそれを言うと真偽の程はわからないが、少なくともHikaruに関していえば、MCを予め考えてきていない、或いは、考えてきていたとしても「あの事について話そう」位の漠然としたイメージしかなく、細かい台詞回しまで用意していない、のではないか。スタジアムクラスになればなるほど、MCには演劇的な要素
が必要だ。それをまるでスナックで弾き語りしてるようなテンションで話したり、人が遠くの方にたくさん居るからって声を張り上げてみたり、要するにMCの準備や経験が足りないだけだろう。Hikaruが特別なんじゃなく、誰だって練習なしにうまくMCなんてできっこない。ジョン・レノンボブ・ディラン位の超天才たちになると違うかもしれないが。あいつら喋るのと同じテンションで名曲作って歌っちまうからな…。

しかし、繰り返すが、ファンの方は今のMCのスタイルに不満を持っている訳ではない。悶えてるのは本人のみ…というとかなり言い過ぎだが、ぶっちゃけ「歌さえよければ喋りは別に気にしない」という感じじゃないかな。勿論、「ヒカルちゃんの素のお喋りが楽しみ」と言ってコンサート会場に来る人たちに対しては素のお喋りを披露するのが最高のファン・サービスだろう。音楽性の一定しないアーティストの固定ファンなんて、多かれ少なかれその人の素の人間性に魅了されているのだ。予め用意された台本より、その日その時その場所でしか聞けなかった話を披露するのが嬉しかろうなのだ。

まぁ、そもそも、あたしゃHikaruの喋りが挙動不審だと思った事が殆どない。あれ普通じゃないの? いやテレビ番組やコンサートの舞台で相応しいかといわれたら知らないけど、人としてはナチュラルなんじゃないのか。するってーとあれか、おいらも漫画読んで育ったからその影響が強すぎるのか。…それはそれで嬉しいな。お互いの共通点が見つかったという事で。結論。MC変える必要なし。一生ビデオ編集の時には悶えていなさいw