無意識日記々

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胸と鼻と笑顔の話

Web上の週刊誌由来の記事で小某方さんが巨乳だという話をみて「なぬ!?」となった。のぶりんは下世話だとして切り捨ててたような気がするが、私はこういうのに引っ掛かる。胸囲の話にするから下世話に聞こえるし実際下世話なんだけどこれを「クレオパトラの鼻がもう3cm低かったら」というお馴染みの言い回しに差し替えると途端に歴史浪漫に足を一歩踏み入れるのだから、同じ内容を口にしやすい言い方にすげかえる作業って大事だな。明石家さんまは偉大だわ。しかし、「小某方女史の胸囲がもう3cm小さかったら」って書いたら一昔前のラノベタイトルみたいになるな。

歴史や科学界の政治の話ですらそういった容姿が問題になるのだから、エンターテインメント業界では更に重要である。最重要と言ってもいい。Hikaruのデビューのキッカケは、今回三宅PがラジオやCSで語っているように、彼が彼女とすれ違った時に「誰だ今のカワイイ女の子は」と引っかかった事だった。歌を聴いた訳でもないし―順序としてはCubicUは知っていたけどその目の前の女の子とは思わなかった模様―、ましてやあの藤圭子の愛娘だというのも知らなかった。この時、彼が彼女の可愛さにひっかからなかったら、その後の邦楽市場の歴史は大きく変わっていた事だろう。胸や鼻に代わるポイントは思い付かないが、言うなれば「もしHikaruの笑顔の輝きが今ほどでもなかったのなら」みたいな感じだろうか。なかなかウマいこと言えんもんだな。

Hikaruの笑顔の輝きが最も際立っていたのは、12年前の今日シングルCDが発売された「光」の頃だったように思う。あのPV(とメイキング)での楽しそうな笑顔は、他の時期と較べても異質と言いたくなる位輝いていた。これが新婚オーラというヤツか。31歳の今、二回目の結婚を目の前にした今の時期に、そのHikaruの幸せそうな笑顔を見る機会がないのがちょっと悔しいけれど、メディアに晒されて周囲の心労に心を痛める姿を見せられるよりはずっとよい。あと2ヶ月とちょっと、プラスハネムーンの間くらいは、そっとしておいて欲しいですと週刊誌やタブロイド紙の皆さんには進言したいが、科学界のスキャンダル話に最初に食い付いたキーワードが「巨乳」だったヤツに言われたくないですね、すいません。