無意識日記々

mirroring of http://blog.goo.ne.jp/unconsciousnessdiary

最終調整中って…(汗)

今回は「いやいや、幾ら何でも10月下旬時点で参加アーティスト最終決定してないとかないからw 多分別の理由があるんだよ〜」という書き出しで始めようと思ってたのにこれである。「まだラインナップ最終調整中」だそうだ。

これ、どういう意味なんだろう? デッドラインは今月末或いは来週末だろう。発表が11月になる、というのはつまりそれまでにはどう足掻いても決めて居ざるを得ないという事だ。それまでにまだ新たにレコーディングするアーティストが居てくれるかもしれないという事? それとも今までにせっかくレコーディングしてもらった幾つかを落選させなきゃいけないということ? 前者ならかなり無茶だし、後者なら残念だ。

いや別に現時点で完パケが出来てなくったっていい。締切ギリギリでもこれから一週間で仕上がればいいんだから。それが"発表できない"ってのは「まだダメになるかもしれない可能性が残っている」のだろう。いやはや、何とも綱渡り。

推測だが、当初はこんな予定ではなく、10月21日の時点で総て発表するつもりだったのではないか。そこにアクシデントが発生し、先行試聴会の募集もあるしという事で中途半端な発表になってしまった、と。

となると、理由は何なのか。今現在体調を崩していてまだレコーディングにまで持ち込めてないとかアレンジが間に合ってないとかなのかな。うーん、いずれにせよ、この形が"望ましかった"わけではないようだ。


こうなってくると、期待のハードルを随分下げよう、という気になってくる。当初は「こういう企画は難しい」と言おうと思ってたんだけど、そこまでハイレベルな要求をする必要はなさそうだ。名前のある人がヒカルの歌を唄う。ただそれだけだと。

そうなってくると、やはり中には既発曲もあるのかなという発想にもなってくる。こっちも配信とかで買ってたりするからまとめてCDにしてくれると有り難い。そういう利便性は案外大事である。

という訳で、今日のスタッ・コメントで試聴会に対する期待値は下げておく。恐らく、ここらへんで勝負するのがいいだろう。「果たしてWebの"歌ってみた"に勝てるか?」

ご存知のように今や動画サイトはカバーの宝庫である。99%以上がただの自己満足のカラオケだが、なかにはなかなかいいアイデアのものもある。母数が莫大なだけに、その殆どが"ゴミ"(敢えてそう言っておこう、実際には99%以上の人々は私より歌が上手いんだから本当は私そんな風に思えてないんだけど)であろうとも、キラリと光る宝石が紛れ込む確率は相当なものなのだ。

いやいや、名の売れたプロのミュージシャンと素人を較べてはいけない。雲泥の差がある。その通り。プロの歌は素晴らしいよ―という意見に反論は全く無いのだが、それでも敢えてこう言っておこう。それは宇多田ヒカルの歌唱力を侮り過ぎている、と。

彼女のオリジナル・パフォーマンスは桁外れのクォリティーである。ぶっちゃけ、並みのプロ・ミュージシャンがカバーしたとしても素人と五十歩百歩だ。二倍上手くてもヒカルはその百倍上手いのだから。何が言いたいかといえば、生半可に上手いだけの歌を聞かされてもこちらはただの"劣化バージョン"を手に入れるに過ぎないのだ。そこが今回の企画の一番の難点である。

歌唱力に関しては、殆どのケースで期待が出来ない。クラシックや演歌の人連れてきてるんだったら別だけど。寧ろそれより、どう"曲を変えて"くるかが大事だ。要はその人とヒカルの曲との化学反応はどうなるのか、と。例えばTHE HIGH-LOWSがキーを落としてDISTANCEやBeautiful Worldを疾走パンクで歌ったらどうなるかとか、そういうのが聴いてみたい。

こういったアイデアを、提案するのだけでも難儀だが、それらを総てオーガナイズして「一枚のアルバムとしてひとつの世界が形作られる」のは、もう殆ど絶望的である。あと一週間なのにラインナップが定まっていないのだから。まぁだから、「プロによる"宇多田歌ってみた"が幾つか入ってるアルバム」というくらいに捉えておいた方がいいのかもしれない。それでもやっぱり楽しみで仕方がないんだけどな私は。ヒカルの書いた曲大好きだから。