無意識日記々

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発売曜日

ハロウィーンといえば、ヒカルはジャコランタンを初めて作って腐らせていた。照實さんのツイートからも、宇多田家ではそんなにこの聖前節に重きを置いてない風である事が伺える。

こちらも、小さい頃には全く話にものぼらなかったイベントが、こうやってある程度市民権を得ている事に驚く。恵方巻きが全国区になったのもそうだが、イベントを盛り上げて活性化しようという意図は十二分に伝わってくる。

タイミングもいいのだろう。クリスマスの2ヶ月前。ハロウィーンが終わったら、今度はクリスマスに向けて準備なのだ。全体のリズムが大事なのである。

音楽業界ではこの"リズム"をレコード会社が作り出す。大物のリリースを季節ごとに配したりしてバランスをとる。そんな中で「宇多田ヒカルのうた」アルバムはどういう位置付けになりうるだろうか。

今年の12月9日も水曜日ではないので、通常のCDアルバムとは異なるエクストラなものになる。昨年や今年の3月もそうだが、15周年16周年を銘打って展開する以上、曜日がどれであろうが記念日には店頭に並んでいる事が重要だ。

企画自体の特別さ、宇多田の名前の特別さを加味すると、こうやって"水曜日にあたらなかった"のは幸運だったのではないかと思わされる。レコード会社の通常営業とは違いますよ、これは特別な作品なんです、という点を強調しやすい。たとえそんなに売れなくても、「あれは特殊な作品だから」と言われて終わりである。

ただ、それも、「毎週水曜日が発売日」という習慣が生活に根付いてるような人種の感想だ。果たして、今の日本にそんな人がどれくらい居るのやら。ハロウィーンが習慣として根付くのに20年くらいかかったが、CDを買う習慣はその間に廃れてしまった。栄枯盛衰とはわかりやすいものだ。

また音楽を購入する習慣が根付く方法論が発見されるかもしれない。その時まで待っておくか。

逆からいえば、ヒカルや、ヒカル関連の音源が水曜日に発売される事になってきたら、それはレコード会社が"メイン"のひとつとして期待を始めたという事になろう。そちらはたぶん、ずっと早い。出来れば早ければ早いほどいいんだけど、まずはじっくり構えておくことにしますかな。