無意識日記々

mirroring of http://blog.goo.ne.jp/unconsciousnessdiary

毎度お馴染み枕で終わった与太話

情報淘汰不全の最大の原因の一つは情報と事実の誤認・混在・同一視にある。「凶悪な犯罪は昔に較べて増えてると思いますか?」みたいな設問が時々みられるが、これは一体何を訊いているのだろう。身の回りで犯罪を目撃した事のある人は居ますかというアンケートなら統計を取る意味も出てくるかもしれないが、思うか思わないかって一体何の話なのか。事実と印象、それも恐らく、殆どの人はメディアの報道量に対して反応するだけだから、それなら直接報道量を調べる事の方が先だろう。やれやれ。

MBSという番組で「テレビのつぼ」という番組をやっていて。各チャンネルに1人ずつ担当が居て終日番組を見続けてその中から面白かった場面を紙芝居で振り返るという低予算かつ他力本願な深夜番組らしい何ともゆるい内容だったのだが、実際に昼寝もせずトイレも行かず全番組を見ていたかどうかは兎も角、この国の全国規模メディアはこの深夜番組より遥かに劣る事しか出来ていなかったりする訳だ。まぁテレビに関しては何度も言っているように「娯楽の王様」なので報道や情報がまともに提供されると期待する方がそもそも間違っているのだけれど。

じゃあ何を信用すればいいのかと言われそうだが、「関わらなければいいんじゃない?」としか言えない。その話題に乗る事自体不毛と言いますか。普段の生活に影響を及ぼすような報道なんてほんの僅かしかなく、その殆どは娯楽として消費されているだけだ。或いは、コミュニケーション・ツールのひとつというか。それだったらモンハンでもやってた方がよかろ。わしゃやっとりゃせんが。

歌がコミュニケーション・ツールとして最も機能していた90年代も随分と遠くなって、さて今の時代何をテーマに歌を歌えば何が伝わるのかさっぱりわからない、と思うのは私が年をとったからで若い人はそんな事はないのかな。私個人は終始メタラーなので歌詞といえば「オレ達はメタル」な"今音楽やってます"と歌うヤツかSFやファンタジーなどを題材にした物語系、まぁ日本人の感覚でいえばアニソンだわな、そういうのかどっちかなので、そういう事に悩まずにきてしまった。

ヒカルの場合、直近の曲ですら2年半前で、しかもそれがアニソンだったものだからそういう悩みとは無縁というか悩みどころは全く別なところにあったのだが、シンコレ2から間もなく5年経って果たしてGBHやキャンクリのような歌をリアリティを持って歌えるのだろうかというのはちょっと気掛かりかもしれない。そもそも、その間ヒカルは日本語の歌をどれくらい聴いていたのやら。まぁでも、タイアップさえ明確であれば何とかなるのかな。またもうちょっと考えてみたい。