無意識日記々

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まずは、水を飲め。

チケットの転売NOの話で自分が寧ろ問題だと思うのは、有名ミュージシャンたちがああやって気軽に名前を使わせている事だ。なかには熟慮の上というケースもあるだろうけれど(なかったらどうしよう)、自分の知名度を利用されている事に対して危機感はないのだろうか。

311の時も思ったが、ミュージシャン気質なのか日本人気質なのか知らないけれど、兎に角日本人ミュージシャンは雰囲気に流され易い。個々の人間をみるととてもそうは思えなくてもたくさん集まるとそうみえるのは体質なんだかシステムなんだか。一旦落ち着いてよく考えようよ。まずは、水を飲め。

飲んだ。

そういう事をまともに勉強してこなかったから、というのがわかりやすい解答だ。環境問題やエネルギー問題、需給と価格決定、とか基本的な話も学校で学んでいない。特に、放射線に関する学問は大学の教養課程まで学んでも1mmも学べないのだからそれについて語れる門外者は全人口の1%も居ないだろう。いや、0.01%も居ないだろう。

彼ら有名ミュージシャンはそね0.01%なのだ、だったら話は早いんだが人は能力の測り方次第で凡人にも天才にも成り得る。音楽の天才が環境問題については素人以下、というのは幾らでも有り得るどころか最大多数派だろう。そんな人たちに期待するのは間違っている。大体、希有な例が周りに幾つもあるから錯覚する。常日頃からエネルギー問題に関心を寄せていて映画なんかも紹介したりして。違う方角には物理学者と放射能についての入門書まで著す人まで居る。しかし彼女達は例外なのだ。

コンサート・チケットに関しては、ミュージシャンはコンサートについては玄人だからと思ってしまいそうだが、これは商いの問題であるから彼らは疎い。苦手と言ってもいい。環境問題なんかよりずっとな。つまり、「よくわからないけどそう言うんだからそうだろう」と説明を鵜呑みにして賛同の意を表しているケースが幾つもあるのだ、と推測される。こういう時に「ん、待てよ」と批判的考察が出来る人は、うん、ミュージシャンに向いてないね(笑)。

最後にこう付け加えれば説得力が増す。「あなたの稼ぎが減りますよ」と。最後じゃないか、もっとさりげない感じでどこかに紛れ込ませた方がいいかな。「音楽の未来」っていう大義名分をアピールした方がのってくるだろうか。

私は誰を煽っているんだろう。

ミュージシャンは音楽が専門なのだからそこを評価すればいい。どうしても有名人に対して人格者を期待してしまうが、宇多田ヒカルは「スペシャル・ボーナス」でしかなく、通常の人間があんなにもあらゆる面で秀でられるとは期待しない方がいい。自分の好きなミュージシャンが名を連ねているからといって、無闇に賛同する事もない。逆に、落胆する事もまたない。あクマで冷静に、議論の行く末を見守っておけばいい。そうしているうちに、すぐこんな問題があった事すら忘れられるから。日常生活というのは大体においてそういうものである。