無意識日記々

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私何でライブの話なんかしてんだろ

デビューから18年も経てば大抵はファンの間で「ライブでの定番曲」という共通認識が出来上がっていて、ライブに詣でるというのはベテランにとっては確認作業、御新規さんにとっては「ファンの間の共通認識の初体験」になる…筈なのだが、ヒカルのファンは長くやっていてもそういうのが物凄く少ない。「『Automatic』ではサビで拳を4回突き上げるんやで〜」とかそういうの? ないよねぇ。DVDを観てても、ヒカルの想定する最大多数は「はじめまして」のお客さんだ。

そりゃまぁそうなのだ。ツアーになれば緩和されはしたけれど、デビュー直後の宇多田ヒカルのライブといえばプラチナチケット。抽選で当たって行くものだったから、そもそも常連になろうと言っても無理だった。その中でも何十回と行ってる人も居るのだが、ぶっちゃけ同じツアーを何回行っても選曲はほぼ同じなので今話している話題には余り関係なかったりもする。兎に角、ヒカルのライブのお客さんは「はじめまして」の人がメインだから、今後初めてヒカルのライブに行く読者さんは緊張する必要がありません。あなたの方が多数派です。

その分、「内輪ノリ」というのは極端に少ない。『ぼくはくま』くらいじゃないかちゃんと歌詞を覚えていった方がいいとかは。それでもプロンプト出ちゃうし。

で前回触れた通り選曲も、今までのツアーやライブ云々よりまず「たくさんメディアに出てた曲」を気にかけられる。はじめましてさんを相手にするから当然だ。テレビやラジオやYouTubeから流れてきた"あの名曲たち"を聴く場なのだそこは。遠慮なく盛り上がってください。


さてそんな中で、復帰後の楽曲の扱いがどうなるか、である。『桜流し』以降の楽曲と言った方がいいかな、この曲抜きに『Fantome』は語れないので。更にそこに加えて『大空で抱きしめて』『Forevermore』『あなた』を含む次のアルバムの楽曲たちが加わる訳だ。アルバム2枚分。結構分厚い。

花束を君に』を外す訳にはいかないだろう。大型タイアップがついたとはいえ、宇多田ヒカルが今でも国民的に親しまれるヒット曲を出す事が出来るのだと証明したのだから。寧ろこれを歌わないなら『WILD LIFE』の再現に過ぎなくなる。…あそれでも十二分に嬉しいな。別にそれでもいいや(笑)。

そう言い切れる楽曲があるのは幸せな事だ。同時期にデビューした人たちは、今まで何枚ベストアルバムを出しているのだろう。ヒカルが次に出すとしても『Single Collection Vol.3』なのだから…と言い切るのはちょっと難しいんだよねという話は脱線になるのでまたいつか。

話を戻すと、ヒカルが次に出すとしても桜流し以降の曲に絞ったコンピレーションにしても全然大丈夫な位に、知名度のある楽曲を連発しているという事だ。事実、今、こうやって書きながら「また次に出す曲がヒットしたら情勢が変化して今書いてる話最初から書き直しになるなぁ」と思いながら書いているのだ。何というか、デビュー19年目(18周年イヤー中)で何とも贅沢…ってこのフレーズ今年何回使ったんだろ。

兎に角、少なくとも『花束を君に』と『真夏の通り雨』は一部の日本人にとってコンサートで「毎日テレビから流れていたあの曲が遂に生で!」と期待される楽曲になっているんじゃないかという話。この曲への反応如何で、「初めまして」さんの中でも更に「復帰後ファンなった人たち」がどれ位の割合居るかがわかる。長年のファンは、幾ら最近の曲も気に入っているとは言っても、積年の思い入れの深さが違う。特に、抽選に外れ続けた人(涙)にとっては感慨深い事この上ないので歓声が違いすぎても勘弁して下さいw