無意識日記々

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"我ながら見事なダブルスタンダード"

『In My Room』の話の続きを語りたいなぁと思いつつ今夜も止めておくの巻。

鎌倉ものがたり』の試写に行ってきた人たちの話からすると、『あなた』はきっちりフルコーラス流れるのかな? いい待遇だと有り難いのだが。

しかし昨年『君の名は』でRAD WIMPSが"超厚遇"ともいえる扱いを受けていたのを知ってしまっているから、今やただ主題歌に起用されるというだけでは話題になりにくい、という気持ちにもなっている。『君の名は』は、もうあれが『前々前世』をはじめとしたRAD WIMPSの楽曲群のプロモーション・ビデオだと言っていいほどに楽曲たちが魅力的に響いていた。映画館であの映像美と共に流れてきた彼らのサウンドは、ただ普通に曲を聴く時より明らかに魅力3割増しだった。そりゃどっちも売れるわ。見事でしたよ。

ヒカルも、今年は『ごめん、愛してる』で複数のインスト・バージョンまで起用される好待遇を受けた。ドラマが放送される度に『Forevermore』が配信チャートで上位に復活していた事を考えると"いい扱われ方"をされたなぁとこれまた有り難く受け取っておきたいが、はてさて『鎌倉ものがたり』はどうなっているのやら。

そういえば実写映画での昨今の主題歌の扱われ方って私全然知らないや。アニメなら少しは知っているけれど。何がどこまで連動しているかというのが複雑というか豊かになっている。

小さい頃はアニメのオープニングやエンディングで「歌詞がアニメと関係無い歌」が流れてくる事に関して非常にネガティヴな気分を持ったりしたものだ。今でもアニメファンはそういう感覚があるのかもしれない。様々なノウハウが蓄積され、アニソンの在り方とその受け入れられ方も多種多様になっている。

とはいうものの、結局は曲の強さに勝るものはない。TM NETWORKの「Get Wild」の歌詞なんてアニメ「CITY HUNTER」本編とは何の関係もない。なのに私はこの歌がエンディングに起用された事に対してネガティヴな感情を抱いた事は一度もなかった。我ながら見事なダブル・スタンダードだなと呆れるが、それだけ「Get Wild」が好きだったのだ。本編より楽しんでいたかもしれない。

『あなた』も、使われ方云々もあるけれど、曲としてひたすら愛されてしまえば本編との関連性云々なんて些事として気にならなくなってしまう。出会ってしまえば勝ちなのだ。映画館でどれだけの人々を魅了するか、今から楽しみです。